
この図の解説
図の中央を縦に走る2本の大血管に注目する。赤い腹大動脈はほぼ正中を、青い下大静脈はそのすぐ右側を上行する。この左右非対称の位置関係が、左右の腎動脈・腎静脈の長さや性腺静脈の注ぎ方の違いを生む。腎動脈は第1腰椎の高さで大動脈の側方から1対出る太い動脈で、特に右腎動脈は下大静脈の深層をくぐって右腎に達する。腎静脈は下大静脈が正中より右にあるため、右腎静脈は短く、左腎静脈は腹大動脈の前を横切って注ぐので長い。その左腎静脈には左性腺静脈が合流するのに対し、右性腺静脈は下大静脈へ直接注ぐ。左下の右腎門部拡大図では、前からV(腎静脈)・A(腎動脈)・U(尿管)の順に並ぶ配置が確認できる。
学習の要点
- 腎動脈は第1腰椎の高さで腹大動脈の側方から左右1対出る太い動脈。腎静脈とともに腎門を出入りする。
- 覚え方のコツ: 下大静脈は「正中より右」。だから右腎静脈は短く、左腎静脈は大動脈をまたいで長い。位置関係さえ押さえれば長短は自動的に決まる。
- 関連知識: 性腺(精巣・卵巣)は発生初期に腎臓の高さでできて下降するため、性腺動脈は腎動脈起始部よりやや下方から出る細い1対の血管である。
- よくある間違い: 「右腎動脈が下大静脈の前を通る」は誤り。右腎動脈は下大静脈の深層(後ろ)をくぐって右腎に達する。
- よくある間違い: 左右の性腺静脈の注ぎ先を取り違えやすい。左は左腎静脈へ合流、右は下大静脈へ直接注ぐ。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
下大静脈は正中線よりも( )側にあるため、左腎静脈は腹大動脈の前を横切って注ぎ、右腎静脈より長い。空欄に入る語を答えよ。
答えを見る
答え: 右
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。