
この図の解説
図は心臓の胸郭内での位置を体表投影で示している。左下の胸郭図で、赤い破線の交点に注目すると、心尖部が左の第5肋間・鎖骨中線付近にあることが読み取れる。心臓は握りこぶし大で、胸郭のほぼ中央、胸骨体の直後に位置するが、軸が左斜めに傾くため、とがった心尖は左胸部へ片寄る。上方の心臓拡大図では、大血管が出入りする太い上部が心底、下方のとがった先端が心尖である。右の図は左右の肺(紫)と胸膜(青)に囲まれた縦隔中部に心臓が収まる様子と、4弁(P肺動脈弁・A大動脈弁・B僧帽弁・T三尖弁)の投影位置を示す。「心尖部は左第5肋間、鎖骨中線付近」は国試頻出なので確実に押さえたい。
学習の要点
- 心尖部は左の第5肋間(第5肋骨の下)で鎖骨中線付近に位置する。心臓自体は胸郭のほぼ中央・胸骨体の直後にある。
- 覚え方のコツ: 「心尖=下の尖った先端=左に片寄る」。イチゴを逆さにした形で、細い先が心尖、太い上部が心底とイメージする。
- 関連知識: 心臓は左右の肺にはさまれた縦隔の中部に位置し、心嚢(心膜)という袋に包まれる。心嚢底面は横隔膜の腱中心に固着する。
- よくある間違い: 心底と心尖を取り違えやすい。大血管が出入りする上部が「心底」、下方のとがった先が「心尖」。心底が上・心尖が下と覚える。
- 臨床応用: 左第5肋間・鎖骨中線付近は心尖拍動を触れる部位で、聴診では僧帽弁(B)の聴取部位に近い。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。