学習トップ理由で解く 解剖学第1章 ▸ C. 体表構造(皮膚) / Q0065

理由で解く 解剖学

Q0065 人体の構成

出典:あマ指 第34回(2026) 問題15
問題
皮下組織にあるのはどれか。
選択肢
1 毛包受容器
2 パチニ小体
3 メルケル盤
4 マイスネル小体
解答
正解2(パチニ小体)
解説
✗ 1. 誤り
毛包受容器
毛包受容器(毛根神経叢)は毛包を取り巻く自由神経終末に近い構造で、毛の動きを感受する触覚受容器である。毛包の位置は真皮〜皮下浅層なので「皮下組織にある」とは言い切れず、皮下組織の代表的受容器としてはパチニ小体が選ばれる。
✓ 2. 正しい
パチニ小体
パチニ小体(ファーテル・パチニ小体)は皮下組織(あるいは真皮深層)に存在する大型の被膜付き機械受容器で、玉ねぎ様の層板構造を持つ。振動と急速な圧変化を感受し、順応が速い点が特徴。深部の関節包や骨膜、腸間膜にも分布し、深部感覚にも関与する。皮下組織に分布する代表的な感覚受容器はパチニ小体である。
✗ 3. 誤り
メルケル盤
メルケル盤(メルケル小体)は表皮の最深層である基底層にあり、特殊に分化したメルケル細胞の底面に神経終末が接して形成される。持続的な触覚・形の識別を担当し、皮下組織ではなく表皮に存在する。
✗ 4. 誤り
マイスネル小体
マイスネル小体は真皮乳頭に存在する卵形の被膜付き受容器で、軽い触覚と低周波振動を感受する。手掌・足底・口唇など敏感な無毛部に密集する。皮下組織ではなく真皮乳頭が所属層である。
ポイント
  • パチニ小体は皮下組織にある大型の被膜付き受容器で、振動・急速な圧変化を感受する。
  • 覚え方のコツ: 「パチニ=深い/マイスネル=浅い」。メルケルは基底層(表皮)、ルフィニは真皮深層〜皮下、パチニは皮下と深さで整理。
  • 関連知識: パチニ小体は皮膚だけでなく、関節包・骨膜・腸間膜にも分布し、深部感覚にも関与。順応が速く、高周波振動(音叉振動など)の検出にすぐれる。
  • よくある間違い: 「マイスネル=皮下組織」「メルケル=真皮」と層を取り違えない。
  • 臨床応用: 振動覚(音叉振動)の検査は末梢神経障害(糖尿病性神経障害など)の早期発見に有用で、パチニ小体・太い有髄線維(Aβ線維)を介する経路を評価する。
比較表
受容器 所属層 被膜 感受
自由神経終末 表皮〜真皮 なし 痛覚・温度覚
メルケル小体 表皮基底層 なし(細胞-神経複合体) 持続触圧
マイスネル小体 真皮乳頭 あり 軽い触覚・低周波振動
ルフィニ小体 真皮深層〜皮下 あり 伸展・持続圧
パチニ小体 皮下組織 あり(層板) 振動・急速圧変化
解説画像
あマ指 第34回(2026) 問題15|皮下組織にあるのはどれか。 解説図
あマ指 第34回(2026) 問題15|皮下組織にあるのはどれか。
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