学習トップ理由で解く 解剖学第1章 ▸ C. 体表構造(皮膚) / Q0062

理由で解く 解剖学

Q0062 人体の構成

出典:鍼灸 第27回(2019) 問題26
問題
皮膚について正しいのはどれか。
選択肢
1 表皮は多列円柱上皮でできている。
2 真皮は中胚葉に由来する。
3 毛幹は皮膚内部に埋まっている。
4 エクリン汗腺は足底にはない。
解答
正解2(真皮は中胚葉に由来する。)
解説
✗ 1. 誤り
表皮は多列円柱上皮でできている。
表皮は角化した重層扁平上皮であり、多列円柱上皮ではない。多列円柱上皮は気管・気管支など呼吸器粘膜に見られる上皮である。
✓ 2. 正しい
真皮は中胚葉に由来する。
真皮は結合組織層であり、発生学的に中胚葉に由来する。表皮(外胚葉由来)と対になる重要な概念で、骨・筋・心血管・泌尿生殖器上皮とともに中胚葉から派生する。太い膠原線維を主体とする強靱な層で、皮膚本体の機械的強度と弾性を担う。老年期には膠原線維の増加と弾性線維の変性により弾力性が低下する。
✗ 3. 誤り
毛幹は皮膚内部に埋まっている。
毛幹は毛のうち皮膚の表面から外に出ている部分を指す。皮膚内部に埋まっているのは毛根であり、両者の位置関係が逆になっている。
✗ 4. 誤り
エクリン汗腺は足底にはない。
エクリン汗腺は全身に広く分布し、とくに手掌・足底に最も密に分布する。足底に「ない」のではなく、むしろ最も豊富な部位のひとつである。
ポイント
  • 真皮は中胚葉由来の結合組織層。表皮は外胚葉由来の重層扁平上皮(角化)。
  • 覚え方のコツ: 「表皮=外/真皮=中」と2文字で対比。「毛幹=表に出ている」「毛根=根っこ」と字義通り。
  • 関連知識: エクリン汗腺は手掌・足底に最も豊富で、アポクリン汗腺は腋窩などに限局。表皮は重層扁平上皮。
  • よくある間違い: 「表皮=多列円柱上皮」「毛幹=皮膚内部」「エクリン=足底なし」の3つが頻出の誤答。
  • 臨床応用: 真皮を侵す深い熱傷(Ⅱ度深達性〜Ⅲ度)では瘢痕やケロイドを残しやすい。真皮に達する切創は出血するが、表皮のみの擦過傷では出血しない。
比較表
皮膚構造 胚葉起源 組織型
表皮 外胚葉 重層扁平上皮(角化)
真皮 中胚葉 結合組織(膠原線維優位)
皮下組織 中胚葉 疎性結合組織・脂肪
毛・爪 外胚葉(表皮由来) 角化上皮
解説画像
鍼灸 第27回(2019) 問題26|皮膚について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第27回(2019) 問題26|皮膚について正しいのはどれか。
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