学習トップ理由で解く 解剖学第1章 ▸ C. 体表構造(皮膚) / Q0059

理由で解く 解剖学

Q0059 人体の構成

出典:鍼灸 第19回(2011) 問題15
問題
体表構造について中胚葉に由来するのはどれか。
選択肢
1 表皮
2 真皮
3
4
解答
正解2(真皮)
解説
✗ 1. 誤り
表皮
表皮は外胚葉に由来する。神経系とともに体表を覆う角化した重層扁平上皮で、発生初期に外胚葉から分化する。毛・爪・皮膚腺など皮膚の付属器もすべて外胚葉由来の表皮から発生する。
✓ 2. 正しい
真皮
真皮は結合組織層であり、発生学的には中胚葉(体節中胚葉・沿軸中胚葉由来の真皮節、顔面では神経堤を一部含む)に由来する。膠原線維に富む強靱な結合組織で皮膚本体の機械的強度を担う。表皮(外胚葉由来)の下に位置し、表皮を支える土台となる。皮下組織も同じく中胚葉由来である。
✗ 3. 誤り
毛は表皮が深く陥入してできる構造で、外胚葉由来(表皮由来)である。毛球の上皮細胞(毛母基)が分裂して毛を産生する。毛乳頭のみ結合組織(中胚葉)由来だが、毛そのものは外胚葉由来である。
✗ 4. 誤り
爪は表皮の角質層が硬く変形した構造で、外胚葉(表皮)由来である。爪母基の上皮細胞分裂で産生され、角化しながら伸びていく。
ポイント
  • 皮膚の発生起源は「表皮・付属器(毛・爪・皮膚腺)=外胚葉」「真皮・皮下組織=中胚葉」と2分される。
  • 覚え方のコツ: 「表(おもて)の付属物は外胚葉、支える真皮は中胚葉」。神経系も外胚葉由来なので、皮膚の感覚神経と表皮は近縁と覚える。
  • 関連知識: 三胚葉の主な派生:外胚葉=神経系・表皮・付属器/中胚葉=骨・筋・結合組織・心血管・泌尿生殖器/内胚葉=消化管・気道・肝胆膵の上皮。
  • よくある間違い: 「毛・爪=真皮から発生」と誤認しない。皮膚の角化構造はすべて表皮由来(外胚葉)。
  • 臨床応用: 先天性外胚葉異形成症では汗腺・毛・歯など外胚葉由来構造が同時に発達不全を起こす。皮膚の発生起源を同じくする構造がまとめて影響される臨床例。
比較表
皮膚構造 胚葉起源
表皮 外胚葉
毛・爪・皮膚腺 外胚葉(表皮由来)
真皮 中胚葉(顔面では神経堤一部)
皮下組織 中胚葉
メラノサイト 神経堤(外胚葉由来)
解説画像
鍼灸 第19回(2011) 問題15|体表構造について中胚葉に由来するのはどれか。 解説図
鍼灸 第19回(2011) 問題15|体表構造について中胚葉に由来するのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手