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理由で解く 解剖学

Q0044 人体の構成

出典:鍼灸 第27回(2019) 問題16
問題
血液中の白血球で最も数が多いのはどれか。
選択肢
1 好中球
2 好酸球
3 リンパ球
4 単 球
解答
正解1(好中球)
解説
✓ 1. 正しい
好中球
健常成人の末梢血白血球分画において、好中球は約40〜75%(最も多い場合で約60%前後)を占め、全白血球中で最多である。細菌感染の第一線の防御を担う食細胞で、分葉核をもつのが特徴。骨髄で産生され、感染時には末梢血中で急速に増加し(核左方移動)、組織へ遊走して貪食・殺菌を行う。
✗ 2.
好酸球
好酸球は全白血球のわずか1〜5%程度で、好中球より大幅に少ない。寄生虫感染やアレルギー疾患で増加し、ヒスタミン不活性化や寄生虫殺傷を担う。赤く染まる顆粒が特徴。
✗ 3.
リンパ球
リンパ球は全白血球の約20〜40%を占め、好中球に次いで2番目に多い。Tリンパ球・Bリンパ球・NK細胞からなり、獲得免疫を担う。ウイルス感染では相対的に増加する傾向があるが、健常成人では好中球より少ない。
✗ 4.
単 球
単球は全白血球の約3〜8%に留まり、白血球中では少数派である。血中から組織に移行してマクロファージに分化し、貪食・抗原提示を担う。慢性炎症・結核感染などで増加することが知られる。
ポイント
  • 末梢血白血球の割合は好中球>リンパ球>単球>好酸球>好塩基球の順(「中リン単酸基」)。
  • 覚え方のコツ: 「中リン単酸基」の語呂で最多順を暗記。好中球約60%>リンパ球約30%>単球約5%>好酸球約3%>好塩基球1%未満。
  • 関連知識: 顆粒球(好中球・好酸球・好塩基球)と無顆粒球(リンパ球・単球)に分類。好中球は細菌感染、リンパ球はウイルス感染、好酸球は寄生虫・アレルギーで増加。
  • よくある間違い: リンパ球が最多と誤解する/好中球とリンパ球の順を逆に覚える/乳児では好中球・リンパ球の割合が入れ替わる点(4〜6歳で交差)を忘れる。
  • 臨床応用: 細菌感染で核左方移動(桿状核好中球↑)、ウイルス感染で異型リンパ球↑。白血球数の絶対値と分画から感染の種類を推定できる。
比較表
白血球 正常割合 主機能
好中球 40〜75% 細菌感染防御、貪食殺菌
リンパ球 20〜40% 獲得免疫(T・B・NK)
単球 3〜8% マクロファージ前駆、抗原提示
好酸球 1〜5% 寄生虫・アレルギー
好塩基球 0〜1% ヒスタミン遊離、アレルギー
解説画像
鍼灸 第27回(2019) 問題16|血液中の白血球で最も数が多いのはどれか。 解説図
鍼灸 第27回(2019) 問題16|血液中の白血球で最も数が多いのはどれか。
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