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理由で解く 解剖学

Q0041 人体の構成

出典:鍼灸 第28回(2020) 問題27
問題
二酸化炭素運搬に関わる主要な血液成分はどれか。
選択肢
1 アルブミン
2 ヘモグロビン
3 重炭酸イオン
4
解答
正解3(重炭酸イオン)
解説
✗ 1. 誤り
アルブミン
アルブミンは血漿タンパクの主成分で、膠質浸透圧の維持や物質運搬(薬物・ビリルビン・脂肪酸など)に働く。CO2の運搬を担う主要分子ではない。
✗ 2. 誤り
ヘモグロビン
ヘモグロビンは主に酸素を運搬する赤血球内タンパクで、CO2の一部もカルバミノ化合物(HbCO2)として運ぶが、全CO2運搬量の約20-23%にすぎない。主要運搬形態ではない。
✓ 3. 正しい
重炭酸イオン
CO2の約70%は赤血球内で炭酸脱水酵素により水と結合して炭酸を経て「重炭酸イオン(HCO3⁻)」となり、血漿中に放出されて肺へ運ばれる。肺毛細血管では逆反応でCO2に戻り呼出される。ほかに約20-23%がヘモグロビンに結合、約7%が血漿に溶解して運ばれる。重炭酸イオンはCO2運搬の主役であるとともに、血中の酸塩基平衡を緩衝する最重要のバッファーでもある。
✗ 4. 誤り
水は血漿の約91%を占めるが、CO2を水に溶解した形(溶存CO2)で運ばれる量はわずか約7%に過ぎない。運搬の主役は重炭酸イオンである。
ポイント
  • 血中のCO2は約70%が重炭酸イオンとして運ばれ、これが主要な運搬形態である。
  • 覚え方のコツ: 「CO2 → 重炭酸 70%・Hb結合 23%・溶解 7%」と概数で記憶。O2はヘモグロビン、CO2は重炭酸と対比。
  • 関連知識: 重炭酸生成は赤血球内の炭酸脱水酵素(CA)が触媒し、Cl⁻と交換(クロライドシフト)して血漿へ移る。
  • よくある間違い: CO2を「ヘモグロビンが運ぶ」と誤認する。O2は主にHb、CO2は主に重炭酸イオンが主役。
  • 臨床応用: 血液ガス分析でHCO3⁻濃度を測り、代謝性アシドーシス・アルカローシスを評価する。腎臓はHCO3⁻再吸収で酸塩基平衡を維持する。
比較表
CO2運搬形態 割合 備考
重炭酸イオン(HCO3⁻) 約70% 血漿中、酸塩基緩衝の主役
ヘモグロビン結合(カルバミノ化合物) 約20-23% 赤血球内でHbと結合
血漿溶解CO2 約7% 物理的に溶解、PaCO2に相当
解説画像
鍼灸 第28回(2020) 問題27|二酸化炭素運搬に関わる主要な血液成分はどれか。 解説図
鍼灸 第28回(2020) 問題27|二酸化炭素運搬に関わる主要な血液成分はどれか。
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