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理由で解く 解剖学

Q0038 人体の構成

出典:あマ指 第21回(2013) 問題16
問題
細胞間の情報交換に関与するのはどれか。
選択肢
1 接着帯
2 タイト結合(密着帯)
3 デスモゾーム(接着斑)
4 ギャップ結合(細隙結合)
解答
正解4(ギャップ結合(細隙結合))
解説
✗ 1. 誤り
接着帯
接着帯はタイト結合のすぐ下で細胞周囲を帯状に取り巻き、細胞膜内側の裏打ちにアクチンフィラメントが集まりカドヘリンを介して細胞を接着する。役割は機械的接着であり、情報交換は行わない。
✗ 2. 誤り
タイト結合(密着帯)
タイト結合は細胞側面の最上部で隣接細胞の膜タンパク分子が網状に接し、細胞間隙を完全に塞ぐ。役割は物質通過の遮断(バリア)で、脳毛細血管内皮での血液脳関門を形成する。情報交換ではなく「遮断」が機能である。
✗ 3. 誤り
デスモゾーム(接着斑)
デスモソームは丸い斑状の強固な接着装置で、細胞膜内側の裏打ちに中間径フィラメントが集束しカドヘリンで接着する。皮膚表皮の重層扁平上皮で特に発達し、機械的ストレスに耐える接着を担う。情報交換機能はない。
✓ 4. 正しい
ギャップ結合(細隙結合)
ギャップ結合は隣接細胞膜のコネクソンが相接し、イオン・糖・アミノ酸など低分子を直接通過させるチャネルを形成する。これにより電気的興奮や代謝情報が細胞間で直接伝達される。心筋の介在板ではギャップ結合が発達し、心筋細胞群が同期して収縮する基盤となる。平滑筋や神経膠細胞間にもみられ、電気的カップリングと情報交換を担う唯一の結合装置である。
ポイント
  • ギャップ結合はコネクソンがつくる細胞間チャネルで、イオン・低分子を通じて細胞間情報交換を行う。
  • 覚え方のコツ: 「タイト=閉じる/接着帯・デスモ=つなぐ/ギャップ=通す」で機能を3分類。
  • 関連知識: ギャップ結合は心筋の介在板・平滑筋・神経膠細胞・骨細胞間に豊富。コネクシン異常は難聴や心伝導障害の原因となる。
  • よくある間違い: タイト結合を「情報交換」と誤認する。タイト結合は水分子まで通さない「遮断」である。
  • 臨床応用: コネクシン26遺伝子異常は遺伝性難聴(GJB2変異)を、コネクシン43異常は心室性不整脈を引き起こす。情報伝達の破綻が機能不全に直結する例である。
比較表
結合装置 位置 主な機能 主要分子
タイト結合(密着帯) 側面最上部 物質通過遮断(バリア) クローディン・オクルディン
接着帯 タイト結合のすぐ下 機械的接着 カドヘリン+アクチン
デスモソーム(接着斑) 斑状・側面 強固な機械的接着 カドヘリン+中間径フィラメント
ギャップ結合(細隙結合) 斑状 情報交換・電気的結合 コネクシン(コネクソン)
解説画像
あマ指 第21回(2013) 問題16|細胞間の情報交換に関与するのはどれか。 解説図
あマ指 第21回(2013) 問題16|細胞間の情報交換に関与するのはどれか。
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