学習トップ理由で解く 解剖学第1章 ▸ B. 組織 / Q0039

理由で解く 解剖学

Q0039 人体の構成

出典:あマ指 第21回(2013) 問題17
問題
上皮組織を構成する細胞はどれか。
選択肢
1 線維芽細胞
2 脂肪細胞
3 神経細胞
4 腺細胞
解答
正解4(腺細胞)
解説
✗ 1. 誤り
線維芽細胞
線維芽細胞は結合組織の細胞で、膠原線維を積極的に産生して組織を修復する。真皮・腱・瘢痕組織などに分布し、上皮組織を構成する細胞ではない。
✗ 2. 誤り
脂肪細胞
脂肪細胞は結合組織の細胞で、細胞質の大部分を1つの大きな脂肪滴が占め、核は辺縁に押しやられて指輪状を呈する。皮下・腸間膜・大網に豊富で、上皮組織の構成員ではない。
✗ 3. 誤り
神経細胞
神経細胞は神経組織の主要細胞(ニューロン)である。樹状突起と軸索をもち、シナプスを介して情報を伝える。上皮組織には属さない。
✓ 4. 正しい
腺細胞
腺細胞は分泌を営む上皮細胞で、上皮組織の一種である腺上皮を構成する。腸上皮の杯細胞のような単細胞腺と、唾液腺・膵臓・乳腺のように分泌部と導管をもつ多細胞腺に分けられ、いずれも上皮組織に属する。上皮細胞は「細胞どうしが密着し基底膜上に並ぶ」特徴をもち、腺細胞もこの原則に従って配列する。
ポイント
  • 腺細胞(腺上皮)は上皮組織に属し、線維芽細胞・脂肪細胞・神経細胞は他の組織の細胞である。
  • 覚え方のコツ: 「上皮=表をおおうor分泌する」と2機能を意識。分泌は腺上皮、神経・結合組織は上皮ではない。
  • 関連知識: 4大組織は上皮・結合(支持)・筋・神経。上皮には被蓋・感覚・吸収・分泌(腺)上皮がある。
  • よくある間違い: 線維芽細胞を上皮と取り違える。線維芽細胞は細胞外基質(膠原線維)を産生する結合組織の細胞である。
  • 臨床応用: 腺上皮由来の悪性腫瘍を腺癌と呼ぶ(胃・大腸・肺・乳腺など多くの癌が該当)。扁平上皮由来と区別して治療戦略が異なる。
比較表
組織名 構成細胞 主な機能
上皮組織 被蓋上皮細胞・感覚上皮細胞・腺細胞 体表や内腔の被覆・分泌・吸収
結合組織 線維芽細胞・大食細胞・肥満細胞・脂肪細胞 支持・結合・貯蔵・防御
筋組織 平滑筋線維・骨格筋線維・心筋線維 収縮運動
神経組織 神経細胞・神経膠細胞 情報伝達
解説画像
あマ指 第21回(2013) 問題17|上皮組織を構成する細胞はどれか。 解説図
あマ指 第21回(2013) 問題17|上皮組織を構成する細胞はどれか。
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