
この図の解説
この表は喉頭をかたちづくる4つの軟骨を、名称・軟骨の種類・対の有無・はたらきの4項目で整理したもの。まず縦の並びが甲状軟骨・輪状軟骨・披裂軟骨・喉頭蓋軟骨の順である点を押さえたい。次に色分けに注目する。軟骨の種類の欄では喉頭蓋軟骨だけが弾性軟骨で、残る3つは硝子軟骨とまとめられている。対の有無の欄では披裂軟骨だけが有対(左右一対)で、他は無対(1個)である。右端のはたらきの欄を上から読むと、甲状軟骨は前面に張り出して喉頭隆起(のど仏)をつくり、輪状軟骨は第6頸椎の高さで食道狭窄部を形成、披裂軟骨は声帯の緊張度を変えて発声に関与し、喉頭蓋軟骨は嚥下時に食べ物が喉頭へ入るのを防ぐ。「1つだけ弾性・1つだけ有対」という2つの例外を軸に覚えるのがこの図の勘所である。
学習の要点
- 喉頭は甲状・輪状・披裂・喉頭蓋の4種の軟骨で骨組みがつくられ、靱帯と小さな筋で結合される。
- 覚え方のコツ: 「例外は喉頭蓋(弾性軟骨)と披裂(有対)の2つだけ」。他は硝子軟骨・無対とまとめて記憶する。
- 関連知識: 披裂軟骨には声帯靱帯と声帯筋が付着し、甲状軟骨後面との間に声帯ヒダをつくる。声帯の開閉調節はこの披裂軟骨に付く筋の作用による。
- よくある間違い: 有対なのは披裂軟骨であって喉頭蓋軟骨ではない。喉頭蓋は舌のように1枚で後上方へ伸びる無対の軟骨。
- 臨床応用: 甲状軟骨は前頸部で「のど仏」として触知でき、その下の輪状軟骨との間(輪状甲状間)は緊急気道確保の目印になる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
前面に張り出して喉頭隆起(のど仏)を形成する喉頭軟骨は( )である。
答えを見る
答え: 甲状軟骨
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。