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理由で解く 解剖学

Q0029 人体の構成

出典:あマ指 第12回(2004) 問題16
問題
線維軟骨を有するのはどれか。
選択肢
1 耳介軟骨
2 肋軟骨
3 椎間円板
4 関節軟骨
解答
正解3(椎間円板)
解説
✗ 1. 誤り
耳介軟骨
耳介軟骨は弾性軟骨である。基質の約30%が弾性線維からなり、折り曲げてもすぐ元に戻る弾力性を持つ。耳介・外耳道・喉頭蓋・耳管軟骨などに分布し、線維軟骨ではない。
✗ 2. 誤り
肋軟骨
肋軟骨は硝子軟骨である。膠原線維の間をコンドロイチン硫酸が埋め、すりガラス様の半透明を呈する。関節軟骨・気管軟骨・喉頭の甲状軟骨なども同じ硝子軟骨で、線維軟骨ではない。
✓ 3. 正しい
椎間円板
椎間円板は線維軟骨の代表である。外層の線維輪は大量の膠原線維が同心円状に束をなして走り、中心の髄核を取り囲む。強い圧と剪断力を受ける椎体間の緩衝装置として働き、加齢で弾力が低下するとヘルニアの原因となる。線維軟骨はほかに恥骨結合・膝関節の関節半月・顎関節の関節円板などに見られ、強靭さが要求される部位に配されている。
✗ 4. 誤り
関節軟骨
関節軟骨は硝子軟骨である。骨端の関節面を薄く覆い、摩擦を減らし滑らかな関節運動を保つ。ただし軟骨膜を欠き、滑液から栄養を受ける点が他の硝子軟骨と異なる。線維軟骨ではない。
ポイント
  • 線維軟骨は椎間円板・関節半月・恥骨結合・関節円板に分布し、強靭さが必要な部位に配置される。
  • 覚え方のコツ: 「強い衝撃に耐える関節の緩衝材=線維軟骨」。椎間円板・半月・恥骨結合の3点で覚える。
  • 関連知識: 硝子軟骨(関節軟骨・肋軟骨・気管軟骨)が最も多く、弾性軟骨は耳介・喉頭蓋。軟骨は3種類しかない。
  • よくある間違い: 関節軟骨を「線維軟骨」と誤認する。関節面の薄い軟骨は硝子軟骨である。
  • 臨床応用: 椎間板ヘルニアは線維輪が破綻し髄核が脱出する疾患で、神経根を圧迫し腰痛・下肢痛を起こす。
比較表
軟骨の種類 代表部位 特徴
硝子軟骨 関節軟骨・肋軟骨・気管軟骨・甲状軟骨 最も多い、半透明で滑らか
弾性軟骨 耳介軟骨・喉頭蓋・耳管・外耳道 弾性線維に富み変形後に復元
線維軟骨 椎間円板・恥骨結合・関節半月・関節円板 膠原線維束が豊富で強靭
解説画像
あマ指 第12回(2004) 問題16|線維軟骨を有するのはどれか。 解説図
あマ指 第12回(2004) 問題16|線維軟骨を有するのはどれか。
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