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理由で解く 解剖学

Q0028 人体の構成

出典:鍼灸 第11回(2003) 問題15
問題
外胚葉から分化するのはどれか。
選択肢
1 神経組織
2 筋組織
3 上皮組織
4 結合組織
解答
正解1(神経組織)
解説
✓ 1. 正しい
神経組織
神経組織は外胚葉から陥入して形成される神経管・神経堤に由来し、中枢神経系(脳・脊髄)・末梢神経・感覚器上皮がここから分化する。外胚葉はまず表皮外胚葉と神経外胚葉に分かれ、後者から神経管が生じて中枢神経系を、神経堤が末梢神経節・副腎髄質・メラノサイトなどを形成する。外胚葉由来の組織は「体のおおい」と「情報系」に大別される。
✗ 2. 誤り
筋組織
筋組織(骨格筋・心筋・平滑筋)はいずれも中胚葉由来で、外胚葉ではない。骨格筋は体節の筋節、心筋は内臓中胚葉、平滑筋も主に中胚葉から分化する。
✗ 3. 誤り
上皮組織
上皮組織は由来が多岐にわたる。表皮・口腔上皮は外胚葉、消化管・気道・肝膵の上皮は内胚葉、血管内皮・漿膜上皮・腎尿細管上皮は中胚葉から分化するため、「上皮組織は外胚葉」と一括できない。
✗ 4. 誤り
結合組織
結合組織(線維性結合組織・軟骨・骨・血液)はすべて中胚葉由来の間葉系から分化する。外胚葉ではない。
ポイント
  • 神経組織・表皮・感覚器上皮は外胚葉から分化する。
  • 覚え方のコツ: 外胚葉は「体のおおい(表皮)+情報系(神経)」と機能で把握。神経管→中枢神経、神経堤→末梢神経・副腎髄質・メラノサイト、という2系列も押さえる。
  • 関連知識: 神経堤細胞は多彩な分化能を持ち、末梢神経節・シュワン細胞・副腎髄質クロム親和性細胞・顔面の骨・メラノサイトにまで分化する「第4の胚葉」とも呼ばれる。
  • よくある間違い: 上皮組織を一律「外胚葉由来」と誤認(部位による)/結合組織・筋を外胚葉と誤る(中胚葉が正解)。
  • 臨床応用: 神経管閉鎖障害は二分脊椎・無脳症などを起こす先天異常で、葉酸摂取不足がリスク因子として知られる。神経堤の分化異常はHirschsprung病やメラノーマ、神経芽細胞腫などの基礎。
比較表
外胚葉のサブ系譜 分化先
表皮外胚葉 表皮・毛・爪・皮脂腺・汗腺、水晶体、口腔上皮
神経管 中枢神経系(脳・脊髄)、網膜、下垂体後葉
神経堤 末梢神経節、シュワン細胞、副腎髄質、メラノサイト、顔面軟骨・骨の一部
解説画像
鍼灸 第11回(2003) 問題15|外胚葉から分化するのはどれか。 解説図
鍼灸 第11回(2003) 問題15|外胚葉から分化するのはどれか。
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