学習トップ理由で解く 解剖学第1章 ▸ B. 組織 / Q0027

理由で解く 解剖学

Q0027 人体の構成

出典:あマ指 第11回(2003) 問題16
問題
細胞間基質に富むのはどれか。
選択肢
1 上皮組織
2 神経組織
3 筋組織
4 支持組織
解答
正解4(支持組織)
解説
✗ 1. 誤り
上皮組織
上皮組織は細胞が基底膜の上に互いに密接して並ぶ構造で、細胞間結合装置により強く連結される。細胞間基質は乏しいのが特徴。
✗ 2. 誤り
神経組織
神経組織は神経細胞と神経膠細胞(グリア細胞)が密接して並び、情報伝達に特化する組織で、細胞間基質は豊富ではない。
✗ 3. 誤り
筋組織
筋組織も筋線維(筋細胞)が密接して束をなす構造で、細胞間基質はわずかな結合組織に限られる。
✓ 4. 正しい
支持組織
支持組織(結合組織・軟骨・骨・血液)は多量の細胞間基質を有し、その間に細胞が点在する。これが上皮組織との最大の違い。線維性結合組織では膠原線維・細網線維・弾性線維、軟骨では軟骨基質、骨ではリン酸カルシウム結晶、血液では血漿が細胞間基質にあたり、機能的には組織を支え・結合し・物質輸送の場を提供する。
ポイント
  • 支持組織(結合組織)は多量の細胞間基質を持ち、その間に細胞が散在する点が特徴。
  • 覚え方のコツ: 4大組織を基質量で二分「上皮・筋・神経=細胞密、結合=基質密」。結合組織は細胞間がスカスカで基質で満たされる、と対比で覚える。
  • 関連知識: 支持組織は線維性結合組織(密性・疎性)・軟骨組織・骨組織・血液に細分される。血液も「基質=血漿」として便宜的に結合組織に含められる点が独特。
  • よくある間違い: 上皮組織を「基質豊富」と誤認する/血液を支持組織に含めることを忘れる/神経組織と結合組織を混同する。
  • 臨床応用: 膠原病(関節リウマチ・SLEなど)は結合組織の炎症を主体とする疾患群の総称。線維化性疾患(肝硬変・肺線維症)では結合組織基質の過剰沈着が臓器機能障害を起こす。
比較表
組織 細胞密度 細胞間基質 代表例
上皮組織 密(基底膜上に並ぶ) 皮膚表皮、消化管上皮
結合(支持)組織 疎(基質中に散在) 線維組織、軟骨、骨、血液
筋組織 密(筋線維の束) 骨格筋、心筋、平滑筋
神経組織 密(細胞体+突起) 中枢・末梢神経
解説画像
あマ指 第11回(2003) 問題16|細胞間基質に富むのはどれか。 解説図
あマ指 第11回(2003) 問題16|細胞間基質に富むのはどれか。
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