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理由で解く 柔道整復師

QJ34P008 衛生学・公衆衛生学

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午後 問8
問題
感染症対策を担う国際機関はどれか。
選択肢
1 ILO
2 UNHCR
3 WHO
4 WWF
解答
正解3(WHO)
解説

感染症対策を担う国際機関はWHO(世界保健機関)である。国連の専門機関として、国際的な感染症サーベイランスと対策の中心を担っている。

WHOは1948年に設立された国連の専門機関で、本部はスイスのジュネーブに置かれる。「すべての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的に掲げ、感染症のサーベイランス、国際保健規則(IHR)に基づく「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」の宣言、ワクチンの品質保証や予防接種の拡大、国際疾病分類(ICD)の策定などを行う。歴史的な成果としては天然痘の根絶宣言(1980年)が挙げられ、理念面では1978年のアルマ・アタ宣言(プライマリ・ヘルス・ケア)、1986年のオタワ憲章(ヘルスプロモーション)がWHOの活動から生まれている。略語問題は丸暗記より、頭文字から正式名称を復元して「何のためにつくられた組織か」を言えるようにしておくと、初見の略語にも対応しやすい。

✗ 1. 誤り
ILO
International Labour Organization、国際労働機関。1919年に設立された国連の専門機関で、労働条件の改善や労働安全衛生に関する国際基準(条約・勧告)を扱う。産業保健とは関わるが、感染症対策を担う機関ではない。
✗ 2. 誤り
UNHCR
国連難民高等弁務官事務所。難民や国内避難民の保護と支援を任務とする。難民キャンプでの保健活動に関与することはあるが、感染症対策を専門とする機関ではない。
✓ 3. 正しい
WHO
World Health Organization、世界保健機関。1948年設立、本部ジュネーブ。国際保健規則に基づくPHEICの宣言、感染症サーベイランス、予防接種の推進などを通じて世界の感染症対策の中核を担う。天然痘根絶を達成した機関でもある。
✗ 4. 誤り
WWF
世界自然保護基金。野生生物と自然環境の保全に取り組む国際的な民間団体(NGO)であり、政府間で構成される国際機関ではない。感染症対策を任務とする組織でもない。
ポイント
  • WHO=1948年設立、本部ジュネーブ、国連の専門機関。感染症対策の国際的な中心
  • 国際保健規則(IHR)に基づき「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言する
  • 天然痘根絶宣言(1980年)、国際疾病分類(ICD)の策定もWHOの仕事
  • アルマ・アタ宣言(1978年、プライマリ・ヘルス・ケア)、オタワ憲章(1986年、ヘルスプロモーション)
  • 略語の整理:ILO=労働、UNHCR=難民、UNICEF=子ども、FAO=食糧農業、UNEP=環境。WWFは国際機関ではなくNGO
比較表
略語正式名称主な任務種別
WHO世界保健機関感染症対策、国際保健、PHEIC宣言国連専門機関
ILO国際労働機関労働条件・労働安全衛生の国際基準国連専門機関
UNHCR国連難民高等弁務官事務所難民・避難民の保護と支援国連の機関
WWF世界自然保護基金野生生物・自然環境の保全民間団体(NGO)
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