学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §4 退行性病変・代謝障害 / QJ34A120
理由で解く 柔道整復師
1型糖尿病は、インスリンをつくる膵ランゲルハンス島のB(β)細胞が自己免疫の機序で壊される病気です。したがって障害される細胞はB(β)細胞です。
膵臓は外分泌部と内分泌部が同居する臓器です。外分泌部では腺房細胞が消化酵素をつくり、膵管上皮細胞がその膵液を十二指腸へ運びます。内分泌部にあたるランゲルハンス島には、グルカゴンを出すA(α)細胞、インスリンを出すB(β)細胞、両者を抑えるソマトスタチンを出すD(δ)細胞が集まり、島の細胞の大半をB細胞が占めます。1型糖尿病では膵島に自己反応性のリンパ球が浸潤し(膵島炎)、B細胞だけが選択的に破壊されるため、インスリンが絶対的に欠乏します。小児から若年での発症が多く、痩せ型でケトアシドーシスを起こしやすいのはこのためで、治療はインスリン注射が欠かせません。施術の場では、インスリンを打った時刻と食事の有無を先に確認し、冷汗・手のふるえ・強い空腹感といった低血糖のサインを頭に入れたうえで、補食を手元に置いてから運動負荷を進めると安全に対応できます。
| 項目 | 1型糖尿病 | 2型糖尿病 |
|---|---|---|
| 成り立ち | 自己免疫によるB(β)細胞の破壊 | インスリン抵抗性+分泌能の低下 |
| インスリン | 絶対的欠乏 | 相対的不足(分泌は残る) |
| 発症年齢・体型 | 小児〜若年に多い/痩せ型が多い | 中高年に多い/肥満を伴いやすい |
| 急性合併症 | ケトアシドーシスを起こしやすい | 高浸透圧高血糖状態が多い |
| 治療の柱 | インスリン注射(必須) | 食事・運動療法、経口薬、必要に応じインスリン |
| 自己抗体 | 抗GAD抗体などが陽性のことが多い | 通常は陰性 |
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