学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §4 頭・頸部、四肢と体幹の運動(筋の作用および神経支配を含む) / QJ34A111
理由で解く 柔道整復師
後十字靱帯は膝関節の屈曲に伴って緊張が高まる。側副靱帯と前十字靱帯は伸展位で張り、屈曲すると緩む。
膝を伸ばしきった位置では内側・外側側副靱帯がともに緊張し、脛骨大腿関節は最も安定した締まりの位置となる。屈曲していくと、大腿骨顆の曲率半径の変化と付着部の位置関係の変化によって側副靱帯は弛緩し、屈曲位で内外反や下腿回旋の遊びが増える(膝屈曲位で下腿を回旋できるのはこのためである)。十字靱帯は前後方向の制動を担い、前十字靱帯は脛骨の前方移動を止めるため伸展位で、後十字靱帯は脛骨の後方移動を止めるため屈曲位で緊張が増す。この性質は徒手検査に直結しており、後十字靱帯を評価する後方引き出しテストやサギング(脛骨粗面の落ち込み)の観察は膝屈曲90度で行い、側副靱帯の外反・内反ストレステストは伸展位と屈曲30度の両方で比べると損傷の程度を見分けやすい。
| 靱帯 | 制動する動き | 緊張が高まる肢位 | 主な徒手検査 |
|---|---|---|---|
| 内側側副靱帯 | 外反・過伸展 | 伸展位 | 外反ストレステスト(伸展位・屈曲30度) |
| 外側側副靱帯 | 内反 | 伸展位 | 内反ストレステスト |
| 前十字靱帯 | 脛骨の前方移動 | 伸展位 | 前方引き出しテスト、ラックマンテスト |
| 後十字靱帯 | 脛骨の後方移動 | 屈曲位 | 後方引き出しテスト、サギング徴候 |
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