学習トップ理由で解く 柔道整復師生理学 ▸ §12 神経 / QJ34A084

理由で解く 柔道整復師

QJ34A084 生理学

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問84
問題
ノルアドレナリンを分泌するのはどれか。
選択肢
1 交感神経の節前線維
2 交感神経の節後線維
3 副交感神経の節前線維
4 副交感神経の節後線維
解答
正解2(交感神経の節後線維)
解説

自律神経でノルアドレナリンを伝達物質とするのは、交感神経の節後線維です。

自律神経の伝達物質は、まず「節前線維はすべてアセチルコリン」という大原則から入ります。交感・副交感を問わず、節前線維は自律神経節でアセチルコリンを放出し、節後ニューロンのニコチン性受容体に作用します。節後線維で分かれ、交感神経はノルアドレナリンを放出してアドレナリン受容体(α・β)に作用し、副交感神経はアセチルコリンを放出してムスカリン性受容体に作用します。例外は2つ覚えておきます。汗腺(エクリン腺)を支配する交感神経節後線維はアセチルコリンを放出すること、副腎髄質は交感神経節後ニューロンに相当する細胞で、節前線維からアセチルコリンの刺激を受けてアドレナリンとノルアドレナリンを血中に分泌することです。

✓ 2. 正しい
交感神経の節後線維
交感神経節から効果器へ向かう節後線維の終末でノルアドレナリンが放出され、心臓のβ1受容体や血管のα1受容体などに作用します。心拍数増加、血管収縮、瞳孔散大といった「闘争・逃走」反応の主役です。
✗ 1. 誤り
交感神経の節前線維
節前線維は交感・副交感ともアセチルコリンを放出します。交感神経であっても、節前ではノルアドレナリンではありません。
✗ 3. 誤り
副交感神経の節前線維
同じく節前線維なのでアセチルコリンです。節後ニューロンのニコチン性受容体に作用します。
✗ 4. 誤り
副交感神経の節後線維
副交感神経は節前・節後ともアセチルコリン作動性です。節後線維は効果器のムスカリン性受容体に作用し、心拍数低下、消化管運動亢進、縮瞳などを起こします。
ポイント
  • 節前線維は交感・副交感ともにアセチルコリン(ニコチン性受容体)。
  • 交感神経の節後線維だけがノルアドレナリン(アドレナリン受容体)。
  • 副交感神経の節後線維はアセチルコリン(ムスカリン性受容体)。
  • 例外1:汗腺(エクリン腺)を支配する交感神経節後線維はアセチルコリン。
  • 例外2:副腎髄質は節前線維(ACh)の刺激でアドレナリン・ノルアドレナリンを血中に分泌する。
比較表
節前線維節後線維
交感神経アセチルコリン(ニコチン性)ノルアドレナリン(α・β)※汗腺はACh
副交感神経アセチルコリン(ニコチン性)アセチルコリン(ムスカリン性)
副腎髄質アセチルコリン(ニコチン性)(髄質細胞が)アドレナリン・ノルアドレナリンを血中へ
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