学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §9 神経系 / QJ34A072

理由で解く 柔道整復師

QJ34A072 解剖学

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問72
問題
大脳皮質と機能局在の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 運動野-前頭葉
2 視覚野-頭頂葉
3 体性感覚野-側頭葉
4 感覚性言語野-後頭葉
解答
正解1(運動野-前頭葉)
解説

運動野は前頭葉の中心前回にあり、この組合せだけが正しい。他の3つは中枢と葉が1つずつずれている。

大脳皮質の機能局在は、まず中心溝を基準に整理すると迷いにくい。中心溝のすぐ前が中心前回=一次運動野(前頭葉)、すぐ後ろが中心後回=一次体性感覚野(頭頂葉)である。視覚野は最も後ろの後頭葉、聴覚野は側頭葉の上側頭回にあり、感覚性言語野(ウェルニッケ野)はその聴覚野に隣接する上側頭回後部に置かれる。一方、運動性言語野(ブローカ野)は前頭葉の下前頭回にあり、「話すための運動」なので運動野の前方に位置すると考えると自然につながる。この問題の誤答は、正しい中枢名を隣の葉に付け替えたものになっており、葉と中枢の対応を一組ずつ言えるようにしておけば確実に切れる。

✓ 1. 正しい
運動野-前頭葉
一次運動野は前頭葉の中心前回(ブロードマン4野)にある。ここから錐体路が起こり、内包後脚・大脳脚・錐体を経て脊髄前角へ至る。身体各部が逆さまに配列し、手と口の領域が広い(運動のホムンクルス)。
✗ 2. 誤り
視覚野-頭頂葉
一次視覚野があるのは後頭葉で、鳥距溝の周囲(17野)に広がる。頭頂葉は体性感覚と空間認知を担う場所であり、視覚野は置かれていない。
✗ 3. 誤り
体性感覚野-側頭葉
一次体性感覚野は頭頂葉の中心後回(3・1・2野)にある。側頭葉にあるのは聴覚野で、対応させる葉が1つずれている。
✗ 4. 誤り
感覚性言語野-後頭葉
感覚性言語野(ウェルニッケ野、22野)は側頭葉の上側頭回後部にある。聴いた言葉を意味として理解する領域なので、聴覚野の隣にあると結び付けて覚えるとよい。
ポイント
  • 中心溝の前が運動、後ろが感覚。中心前回=一次運動野、中心後回=一次体性感覚野。
  • 前頭葉=運動野+運動性言語野(ブローカ野、44・45野、下前頭回)。
  • 頭頂葉=体性感覚野。後頭葉=視覚野。側頭葉=聴覚野+感覚性言語野(ウェルニッケ野)。
  • 言語野は通常は左半球(優位半球)にある。ブローカ野の障害では話せないが理解はでき、ウェルニッケ野の障害では流暢に話すが理解できない。
  • 組合せ問題は「中枢名→葉」を一方向で言えるようにしておくと、入れ替えのひっかけに強くなる。
比較表
主な中枢部位ブロードマン
前頭葉一次運動野中心前回4
前頭葉運動性言語野(ブローカ野)下前頭回44・45
頭頂葉一次体性感覚野中心後回3・1・2
側頭葉聴覚野上側頭回(横側頭回)41・42
側頭葉感覚性言語野(ウェルニッケ野)上側頭回後部22
後頭葉一次視覚野鳥距溝周囲17
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