学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §3 脈管系(循環器系) / QJ34A060

理由で解く 柔道整復師

QJ34A060 解剖学

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問60
問題
血管が直接つながるのはどれか。
選択肢
1 肝静脈→門脈
2 脾静脈→ 下大静脈
3 橈側皮静脈→橈骨静脈
4 大伏在静脈 → 大腿静脈
解答
正解4(大伏在静脈 → 大腿静脈)
解説

大伏在静脈は伏在裂孔を貫いて深部の大腿静脈に注ぎます。正解は4。

静脈の連結問題は、血液の流れる向きと、途中に毛細血管が挟まるかどうかで判定します。門脈は消化管と脾臓からの血を肝臓へ運び、肝内で類洞(毛細血管)に分かれてから肝静脈に集まって下大静脈へ出ます。四肢では皮下を走る皮静脈と、動脈に伴行する深部静脈が別系統をなし、決まった合流点でだけつながります。名前が似ていても系統が違えば直接はつながらない、という視点が効きます。

✓ 4. 正しい
大伏在静脈 → 大腿静脈
下肢内側の皮下を上行し、鼠径靱帯のやや下方で伏在裂孔を通って大腿静脈に注ぎます。皮静脈が深部静脈へ合流する代表例です。
✗ 1. 誤り
肝静脈→門脈
向きが逆です。門脈が肝門から入り、肝内の類洞を経て肝静脈が肝から出て下大静脈に注ぎます。肝静脈から門脈へ流れる経路はありません。
✗ 2. 誤り
脾静脈→ 下大静脈
脾静脈は上腸間膜静脈と合流して門脈となり、いったん肝臓を通ります。下大静脈へ直接注ぐわけではありません。
✗ 3. 誤り
橈側皮静脈→橈骨静脈
名前は似ていますが系統が違います。橈側皮静脈は皮下を上行し三角胸筋溝を通って腋窩静脈に注ぐ皮静脈、橈骨静脈は橈骨動脈に伴行する深部静脈で上腕静脈になります。直接の連結ではありません。
ポイント
  • 門脈系は「消化管・脾臓→門脈→肝の類洞→肝静脈→下大静脈」。途中に毛細血管が2回入る。
  • 脾静脈+上腸間膜静脈=門脈。下腸間膜静脈は多くは脾静脈に合流する。
  • 下肢の皮静脈は大伏在静脈→大腿静脈、小伏在静脈→膝窩静脈。合流先をセットで覚える。
  • 上肢の皮静脈は橈側皮静脈→腋窩静脈、尺側皮静脈→上腕静脈。深部静脈とは名前が似ていても別系統。
  • 「つながるか」を問われたら、流れの向きと合流点を口に出して一本の道として確かめる。
比較表
静脈系統注ぐ先
大伏在静脈下肢の皮静脈大腿静脈(伏在裂孔)
小伏在静脈下肢の皮静脈膝窩静脈
橈側皮静脈上肢の皮静脈腋窩静脈
尺側皮静脈上肢の皮静脈上腕静脈
脾静脈門脈系門脈(上腸間膜静脈と合流)
肝静脈体循環へ戻る下大静脈
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