学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §2 運動器系 / QJ34A057

理由で解く 柔道整復師

QJ34A057 解剖学

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問57
問題
肩関節を内旋させるのはどれか。
選択肢
1 棘上筋
2 棘下筋
3 小円筋
4 肩甲下筋
解答
正解4(肩甲下筋)
解説

回旋筋腱板(ローテーターカフ)で唯一の内旋筋が肩甲下筋です。正解は4。

腱板は棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4つで、上腕骨頭を関節窩に引き寄せて肩関節を安定させます。このうち棘上筋・棘下筋・小円筋は肩甲骨の後面から起こって大結節に停止し、肩甲下筋だけが肩甲骨前面の肩甲下窩から起こって小結節に停止します。前面に付くから内旋、後面に付くから外旋、と付着部の位置で作用を導けるようにしておくと、暗記量が一気に減ります。

✓ 4. 正しい
肩甲下筋
肩甲下窩から起こり上腕骨の小結節に停止します。腱板で唯一の内旋筋であり、支配は肩甲下神経です。
✗ 1. 誤り
棘上筋
棘上窩から大結節上面へ停止し、外転の開始に働いて三角筋を助けます。腱板断裂が最も起こりやすい部位でもあります。
✗ 2. 誤り
棘下筋
棘下窩から大結節中部へ停止し、作用は外旋です。棘上筋とともに肩甲上神経の支配を受けます。
✗ 3. 誤り
小円筋
肩甲骨外側縁から大結節下部へ停止し、作用は外旋です。腋窩神経の支配で、三角筋と同じ神経である点も問われます。
ポイント
  • 腱板4筋=棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋。骨頭を関節窩に引きつけて安定させる。
  • 大結節に停止する3つ(棘上・棘下・小円)は後面由来、小結節に停止する肩甲下筋だけが前面由来。
  • 作用は棘上=外転、棘下・小円=外旋、肩甲下=内旋。前面=内旋と結び付ける。
  • 神経は棘上・棘下=肩甲上神経、小円筋=腋窩神経、肩甲下筋=肩甲下神経。
  • 腱板以外の内旋筋(大胸筋・広背筋・大円筋・三角筋前部)も併せて確認しておく。
比較表
起始停止作用神経
棘上筋棘上窩大結節上部外転肩甲上神経
棘下筋棘下窩大結節中部外旋肩甲上神経
小円筋肩甲骨外側縁大結節下部外旋腋窩神経
肩甲下筋肩甲下窩小結節内旋肩甲下神経
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