学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §31 アキレス腱断裂の固定 / QJ34A035
理由で解く 柔道整復師
アキレス腱断裂の保存療法では、腹臥位で足が重力により下がった肢位=自然下垂位(尖足位)で固定し、断裂した腱の断端を近づける。
腹臥位で膝を屈曲すると、足関節は重力で自然に底屈する。この自然下垂位では腓腹筋の起始が近づくうえ足関節も底屈するため、離開していた腱の断端が接触し、腱の連続性が保たれた状態で治癒が進む。固定は膝屈曲位を含めて行い、初期は松葉杖などで免荷とする。そのまま尖足位を続けると足関節背屈制限を残すので、経過に応じて概ね2〜3週ごとに底屈角度を減らし、段階的に中間位へ近づけていく。固定期間はおよそ6〜8週が目安で、除去後は腓腹筋・ヒラメ筋の筋力とつま先立ちの再獲得を段階的に進める。急性期の対応としては、断裂を疑ったら底屈位で固定し免荷したうえで、手術療法の選択も含めて医師の診察につなぐ。
| 時期 | 足関節の肢位 | 荷重 | ねらい |
|---|---|---|---|
| 初期 | 自然下垂位(最大底屈位に近い) | 免荷 | 断端を接触させる |
| 中期 | 底屈角度を段階的に減らす | 部分荷重へ | 拘縮を防ぎつつ腱を保護する |
| 後期(固定除去前後) | 中間位へ | 全荷重へ | 背屈可動域と底屈筋力の再獲得 |
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