学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §13 第5中手骨頸部骨折の固定 / QJ34A013
理由で解く 柔道整復師
第5中手骨頸部骨折の固定では、手関節を軽度背屈、MP関節を屈曲位とし、PIP・DIP関節は良肢位である軽度屈曲位に保ちます。正しいのは1です。
第5中手骨頸部骨折は握り拳で殴打したときに生じやすく、骨頭(遠位骨片)が掌側へ屈曲し、骨折部は背側に突出する背側凸の屈曲転位をとります。固定の要点は、この屈曲転位を戻す方向に保持しつつ、手の関節に拘縮を残さない肢位をとることです。手関節は軽度背屈位とし、MP関節は屈曲位にします。MP関節は屈曲位で側副靱帯が最も伸びた状態になるため、屈曲位で固定すると靱帯が短縮した状態で癒着するのを防げます。一方でPIP・DIP関節は靱帯の緊張ではなく良肢位という別の理由から軽度屈曲位とし、無理な伸展を強制しないようにします。固定範囲は前腕遠位1/3から手部までで足り、期間はおおむね3〜4週です。固定中も母指と他指の運動を促し、腫脹や皮膚の状態を確認します。
| 部位・条件 | 正しい設定 | そう設定する理由 | 誤りやすい設定 |
|---|---|---|---|
| 手関節 | 軽度背屈位 | 手内在筋・外在筋のバランスを保つ | 軽度屈曲(掌屈)位 |
| MP関節 | 屈曲位 | 側副靱帯を緊張(伸張)させ短縮位での癒着を防ぐ | 伸展位 |
| PIP・DIP関節 | 軽度屈曲位 | 良肢位。伸展強制を避ける | 完全伸展位 |
| 固定範囲 | 前腕遠位1/3から手部 | 必要最小限の不動範囲にとどめる | 前腕近位1/3から |
| 固定期間 | おおむね3〜4週 | 癒合と拘縮予防のバランス | 7週 |
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