学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §11 コーレス(Colles)骨折の診察および整復 / QJ34A010

理由で解く 柔道整復師

QJ34A010 必修問題

出典:第34回柔道整復師国家試験(2026)午前 問10
問題
コーレス(Colles) 骨折の外観で正しいのはどれか。
選択肢
1 スコップ型変形
2 尺骨頭の背側突出
3 銃剣状変形
4 手の尺側偏位
解答
正解3(銃剣状変形)
解説

コーレス骨折では橈骨遠位端が背側かつ橈側へ転位するため、正面から見ると手が橈側へずれた銃剣状変形を呈します。正しいのは3です。

コーレス骨折は手を伸ばしてついたとき、手関節背屈位で橈骨遠位端に生じる骨折で、遠位骨片が背側・橈側へ転位し短縮します。この転位のため、側面から見ると手関節部が段をつくるフォーク状変形、正面から見ると銃剣(着剣した小銃)のように手が橈側へ折れ曲がった銃剣状変形が現れます。橈骨が背側へ移動して短縮する結果、尺骨頭は相対的に掌側〜尺側へ突出して見えます。変形の名前を丸暗記するのではなく、「遠位骨片がどちらへ転位したか」から外観を導く習慣をつけると、掌側転位のスミス骨折(スコップ状変形)との取り違えがなくなります。

✓ 3. 正しい
銃剣状変形
遠位骨片が橈側へ転位して手全体が橈側に偏るため、正面像で銃剣状変形を呈します。側面像のフォーク状変形と対で覚えます。
✗ 1. 誤り
スコップ型変形
スコップ(庭シャベル)状変形は遠位骨片が掌側へ転位するスミス骨折の外観です。コーレス骨折とは転位方向が逆になります。
✗ 2. 誤り
尺骨頭の背側突出
背側へ移動するのは橈骨遠位骨片のほうです。その結果、尺骨頭は相対的に掌側〜尺側へ突出して見えるため、背側突出という表現は当てはまりません。
✗ 4. 誤り
手の尺側偏位
遠位骨片が橈側へ転位するので、手は橈側へ偏位します。尺側偏位は逆向きの記述です。
ポイント
  • コーレス骨折=手関節背屈位で手をついて生じる橈骨遠位端骨折。遠位骨片は背側・橈側へ転位し短縮する。
  • 側面像はフォーク状変形、正面像は銃剣状変形。
  • 手は橈側へ偏位し、尺骨頭は相対的に掌側〜尺側へ突出して見える。
  • スコップ(庭シャベル)状変形は掌側転位のスミス骨折。
  • 変形名は暗記でなく「遠位骨片の転位方向」から導く。
比較表
項目コーレス骨折スミス骨折
受傷肢位手関節背屈位で手をつく手関節掌屈位で手背をつく など
遠位骨片の転位背側・橈側掌側
側面の外観フォーク状変形スコップ(庭シャベル)状変形
正面の外観銃剣状変形(手は橈側偏位)橈側偏位は目立ちにくい
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