学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §10 上腕骨骨幹部三角筋付着部より遠位骨折の固定 / QJ34A009
理由で解く 柔道整復師
三角筋付着部より遠位の上腕骨骨幹部骨折では、近位骨片が三角筋に引かれて外方へ転位するため、肩関節外転位で保持するミッデルドルフ三角副子を用います。正しいのは2です。
上腕骨骨幹部骨折は、骨折線が三角筋付着部(三角筋粗面)より近位か遠位かで転位の型が変わります。付着部より遠位で折れた場合、近位骨片は三角筋に引かれて外方(前外方)へ、遠位骨片は上腕二頭筋・上腕三頭筋に引かれて上方へ移動し短縮します。整復・固定の原則は「遠位骨片を近位骨片に合わせる」ことなので、外転した近位骨片に合わせるために肩関節を外転位に保つ必要があり、そのための外転副子がミッデルドルフ三角副子です。逆に付着部より近位の骨折では近位骨片が内転するため、上腕を体幹に近づけた下垂位で固定します。合併症として橈骨神経は上腕骨後面の橈骨神経溝を走るため、中下1/3の骨折で麻痺(下垂手)を生じやすく、骨幹部は血行の関係で遷延治癒・偽関節を来しやすい部位でもあります。
| 骨折線の位置 | 近位骨片の転位 | 遠位骨片の転位 | 固定肢位 |
|---|---|---|---|
| 三角筋付着部より近位 | 大胸筋・広背筋・大円筋で内方 | 三角筋で外上方 | 下垂位(体幹に固定) |
| 三角筋付着部より遠位 | 三角筋で外(前外)方 | 上腕二頭筋・三頭筋で上方(短縮) | 外転位(ミッデルドルフ三角副子) |
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