学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ33P078
理由で解く 柔道整復師
上腕骨顆上骨折の伸展型は学童期に多く、遠位骨片が後上方へ転位するため上腕長が短縮する。正しいのは2である。
転倒して手をつき肘が過伸展されることで、骨幹端の薄い顆上部が折れる。遠位骨片は後方かつ近位へ移動するため、遠位骨片に含まれる上腕骨外側上顆も近位へ引き上げられ、肩峰(肩峰外側端)から上腕骨外側上顆までの距離、すなわち上腕長が短縮する。一方、前腕長(外側上顆〜橈骨茎状突起)は骨折線より遠位の骨に変化がないため保たれる。この「上腕長は短縮、前腕長は正常」という組合せが、前腕長が短縮してみえる肘関節後方脱臼との鑑別点になる。なお肘頭も遠位骨片とともに後上方へ移動して高位となるが、肘頭は前腕長側の基準点であって上腕長の計測点ではない。出血・腫脹が強く、上腕動脈や正中神経が圧迫されてフォルクマン拘縮に至る危険があるため、橈骨動脈の拍動、手指の自動運動と感覚、爪床の色調を初診時から繰り返し確認し、異常があれば直ちに医療機関へつなぐ。
| 所見 | 上腕骨顆上伸展型骨折 | 肘関節後方脱臼 |
|---|---|---|
| 好発年齢 | 学童(5〜10歳前後) | 青壮年に多い |
| 上腕長(肩峰外側端〜外側上顆) | 短縮する | 正常 |
| 前腕長(外側上顆〜橈骨茎状突起) | 正常 | 短縮してみえる |
| ヒューター線・三角 | 保たれる | 乱れる |
| 肘頭の位置 | 高位(上方) | 後方へ突出 |
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