学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 外科学概論 ▸ §3 外科的感染症 / QJ33P047
理由で解く 柔道整復師
全身感染症の治療の柱は、抗菌薬と並んで「原因巣(感染源)を断つ」ことです。膿は切開・排膿・ドレナージで体外に出しますが、感染した留置カテーテルは洗って使い続けるのではなく抜去します。
膿瘍の内部は血流が乏しく、静脈から投与した抗菌薬がほとんど届きません。しかも酸性・低酸素で白血球の働きも落ちるため、薬だけでは治りません。だから膿の貯留に対しては「出す」処置が必須で、これを感染源のコントロールと呼びます。一方、血管内カテーテルや尿道カテーテルの表面では細菌がバイオフィルムを作り、抗菌薬も生体防御も届かない避難所となります。この状態のカテーテルを洗浄すると、細菌の塊を血流や膀胱内へ押し出して菌血症を悪化させる危険があります。感染源と判断したら抜去し、必要なら部位を変えて入れ替えるのが原則です。
| 原因巣 | とるべき処置 | 理由 |
|---|---|---|
| 皮下・深部の膿瘍 | 切開・排膿 | 血流が乏しく抗菌薬が届かない |
| 膿の再貯留する腔 | ドレーン留置による持続排液 | 一度出しても再びたまるため |
| 感染した留置カテーテル | 抜去(必要なら部位を変えて入替) | バイオフィルムは洗浄では除去できない |
| 壊死組織 | デブリドマン | 菌の培地となり炎症を持続させる |
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