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理由で解く 柔道整復師

QJ33P026 一般臨床医学

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午後 問26
問題
Japan Coma Scale で10と記載される状態はどれか。
選択肢
1 見当識障害がある。
2 普通の呼びかけで容易に開眼する。
3 自分の名前、生年月日が言えない。
4 大きな声または体の揺さぶりで開眼する。
解答
正解2(普通の呼びかけで容易に開眼する。)
解説

JCS 10は「刺激すると覚醒するII桁」のうち最も軽い段階で、普通の呼びかけで容易に開眼する状態を指す。

Japan Coma Scale(3-3-9度方式)は覚醒の程度で大きく3群に分ける。刺激しなくても覚醒しているI桁(1・2・3)、刺激すると覚醒するII桁(10・20・30)、刺激しても覚醒しないIII桁(100・200・300)である。各桁の中では数字が大きいほど重症で、桁が上がるほど重症という構造をつかめば選択肢の振り分けは難しくない。数字が大きいほど重症という点は、点数が低いほど重症のGCSと逆なので混同しないこと。意識障害を認めたら、まず気道・呼吸・循環を確認し、経時的に評価を記録して救急要請する。

✗ 1. 誤り
見当識障害がある。
JCS 2に相当する。刺激しなくても覚醒しているI桁で、時・場所・人がわからない状態。
✓ 2. 正しい
普通の呼びかけで容易に開眼する。
JCS 10。呼びかけという弱い刺激で覚醒するため、II桁のなかで最も軽い段階にあたる。
✗ 3. 誤り
自分の名前、生年月日が言えない。
JCS 3に相当する。I桁のなかで最も重い状態。
✗ 4. 誤り
大きな声または体の揺さぶりで開眼する。
JCS 20に相当する。呼びかけだけでは覚醒せず、より強い刺激を要するため10より重い。
ポイント
  • JCSはI桁=刺激しなくても覚醒、II桁=刺激すると覚醒、III桁=刺激しても覚醒しない。
  • 数字が大きいほど重症(GCSとは逆)。
  • II桁は10・20・30。10=普通の呼びかけ、20=大声か揺さぶり、30=痛み刺激+呼びかけでかろうじて開眼。
  • I桁は1・2・3。2=見当識障害、3=自分の名前・生年月日が言えない。
  • 意識障害をみたら気道・呼吸・循環を確認し、経過を記録して救急要請する。
比較表
スコア状態
I(刺激しなくても覚醒)1だいたい意識清明だが、いま一つはっきりしない
I2見当識障害がある
I3自分の名前、生年月日が言えない
II(刺激すると覚醒)10普通の呼びかけで容易に開眼する
II20大きな声または体を揺さぶることにより開眼する
II30痛み刺激を加えつつ呼びかけを繰り返すと、かろうじて開眼する
III(刺激しても覚醒しない)100痛み刺激に対し、払いのけるような動作をする
III200痛み刺激で少し手足を動かしたり、顔をしかめる
III300痛み刺激に反応しない
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