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理由で解く 柔道整復師

QJ33P025 一般臨床医学

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午後 問25
問題
原因と姿勢の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 髄膜炎-前かがみ姿勢
2 破傷風-後弓反張
3 脳血管障害-脊柱後弯姿勢
4 パーキンソン(Parkinson)病-マン・ウェルニッケ姿勢
解答
正解2(破傷風-後弓反張)
解説

破傷風では全身の強直性けいれんによって体幹が弓なりに反り返る後弓反張がみられる。組合せとして正しいのは2。

姿勢の異常は「どこが障害されたか」で決まるので、原因とセットで整理すると得点源になる。破傷風菌が産生するテタノスパスミンは抑制性介在ニューロンからのグリシン・GABA放出を遮断するため、筋収縮を止められなくなる。相対的に強い伸筋が優位となり、背中が反り返る後弓反張(オピストトーヌス)が生じる。開口障害(牙関緊急)や痙笑が先行することが多く、創傷の既往と合わせて疑い、ただちに医療機関へつなぐ。

✗ 1. 誤り
髄膜炎-前かがみ姿勢
髄膜炎では髄膜刺激により頸部を前屈させられず(項部硬直)、むしろ頭部は後方へ反る。側臥位で背を丸め膝を抱える姿勢をとることが多い。前かがみ(胸膝位)は急性膵炎など腹腔内の激痛でみられる姿勢。
✓ 2. 正しい
破傷風-後弓反張
上記のとおり、抑制系の遮断による全身の強直性けいれんで体幹が弓なりに反る。組合せとして正しい。
✗ 3. 誤り
脳血管障害-脊柱後弯姿勢
脳血管障害後の痙性片麻痺で特徴的なのはウェルニッケ・マン肢位(上肢は屈曲位、下肢は伸展位)。脊柱後弯(円背)は骨粗鬆症による椎体圧迫骨折などでみられる。
✗ 4. 誤り
パーキンソン(Parkinson)病-マン・ウェルニッケ姿勢
パーキンソン病は体幹を前に傾け、肘・膝を軽く曲げた前傾前屈姿勢が特徴。ウェルニッケ・マン肢位は脳卒中後の片麻痺の姿勢であり、対応する疾患が入れ替わっている。
ポイント
  • 後弓反張=破傷風。抑制性神経伝達の遮断で伸筋が優位となる。
  • 破傷風は開口障害(牙関緊急)・痙笑が先行。創傷の既往を確認し、早期に医療機関へ紹介する。
  • 前傾前屈姿勢=パーキンソン病、ウェルニッケ・マン肢位=脳卒中後片麻痺。
  • 髄膜炎は項部硬直で頸部を前屈できない。ケルニッヒ徴候・ブルジンスキー徴候も確認する。
  • 脊柱後弯(円背)は骨粗鬆症性の椎体圧迫骨折を疑う手がかり。
比較表
姿勢・肢位代表的な原因
後弓反張破傷風、重症の髄膜炎・脳炎
前傾前屈姿勢パーキンソン病
ウェルニッケ・マン肢位(上肢屈曲・下肢伸展)脳血管障害後の痙性片麻痺
脊柱後弯(円背)骨粗鬆症による椎体圧迫骨折、加齢
前かがみ(胸膝位)急性膵炎などの腹腔内の激痛
項部硬直・頭部後屈髄膜炎
起坐位(起坐呼吸)左心不全、気管支喘息発作
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