学習トップ理由で解く 柔道整復師一般臨床医学 ▸ §1 診察概論 / QJ33P024

理由で解く 柔道整復師

QJ33P024 一般臨床医学

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午後 問24
問題
身体の診察で最初に行うのはどれか。
選択肢
1 視診
2 触診
3 打診
4 聴診
解答
正解1(視診)
解説

身体診察は「視診 → 触診 → 打診 → 聴診」の順に進めるのが原則で、最初に行うのは視診である。

触れる前に見る、が原則である。視診は患者に触れずに情報を得られるため、体位・筋緊張・痛みの反応を変化させずに全体像をつかめる。一方、触診や打診は組織に力を加える操作なので、先に行うと疼痛や防御性の筋緊張を誘発し、あとの所見をゆがめてしまう。だから患者に触れずに情報を得られる視診を必ず最初に置く。ただし腹部だけは、打診・触診の刺激で腸蠕動音が変わるため「視診 → 聴診 → 打診 → 触診」の順とする。この場合も先頭は視診である。

✓ 1. 正しい
視診
患者に触れずに行えるので所見を乱さず、栄養状態・皮膚色・呼吸様式・姿勢・左右差・腫脹や変形など多くの情報が一度に得られる。全身を見てから局所へ視野を絞り、必ず左右を比較する。
✗ 2. 誤り
触診
視診の次に行う。圧痛・腫瘤・皮膚温・拍動などを確かめるが、痛みを誘発しうるので、訴えの強い部位は最後にまわし、手を温めてから愛護的に触れる。
✗ 3. 誤り
打診
触診のあとに行う。叩いた下の含気の有無を音で判定する手技で、順序としては3番目にあたる。
✗ 4. 誤り
聴診
原則として最後に行う。心音・呼吸音・血管雑音などを聴くが、腹部では例外的に触診・打診より先に行う。いずれにしても最初ではない。
ポイント
  • 身体診察の基本順序は視診 → 触診 → 打診 → 聴診
  • 最初は必ず視診。「触れる前に見る」。触れる操作の前に、触れずにできる視診を置くのが原則。
  • 触診・打診は組織に力を加えるため、先に行うと疼痛や防御性筋緊張で以後の所見がゆがむ。
  • 腹部だけは視診 → 聴診 → 打診 → 触診。腸蠕動音を乱さないため。
  • 痛みの強い部位・訴えのある部位は最後に触れる。
  • 視診のコツは「全身から局所へ」「左右を比べる」。問診で得た情報を視診で確かめにいく。
比較表
順番一般的な診察腹部の診察
1視診視診
2触診聴診
3打診打診
4聴診触診
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。