学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §7 生殖器系 / QJ33A067

理由で解く 柔道整復師

QJ33A067 解剖学

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午前 問67
問題
子宮で正しいのはどれか。
選択肢
1 直腸の後面に位置する。
2 子宮底は腟に包まれる。
3 子宮頸に卵管が開口する。
4 子宮体に粘膜が存在する。
解答
正解4(子宮体に粘膜が存在する。)
解説

子宮体の内面には子宮内膜という粘膜があり、月経周期に応じて厚さが変化する。正解は 4 である。

子宮は骨盤内で膀胱の後方・直腸の前方に位置し、通常は前傾前屈をとる洋ナシ形の器官である。上方の丸い部分が子宮底、中央のふくらんだ部分が子宮体、下方の細い部分が子宮頸で、子宮頸の下部は腟の中へ突出して子宮腟部となる。卵管は子宮底の外側端(子宮角)から左右に伸び、その内腔は子宮腔とつながる。壁は内側から子宮内膜(粘膜)・子宮筋層(厚い平滑筋)・子宮外膜(漿膜)の3層で、子宮体の内膜は機能層と基底層に分かれ、機能層が周期的に増殖・分泌し、妊娠が成立しなければ剥がれ落ちて月経となる。子宮の各部の名称と位置関係を図でなぞってから選択肢を読むと、誤りがどこにあるか見つけやすい。

✓ 4. 正しい
子宮体に粘膜が存在する。
子宮体の内面は子宮内膜という粘膜でおおわれている。単層円柱上皮と子宮腺を含む粘膜固有層からなり、機能層と基底層に分かれる。機能層は卵巣ホルモンの影響で増殖期・分泌期と変化し、受精卵が着床する場となる。妊娠が成立しなければ機能層が脱落して月経となり、基底層から再生する。
✗ 1. 誤り
直腸の後面に位置する。
子宮は直腸の前方(膀胱と直腸の間)にある。子宮と直腸の間の腹膜のくぼみが直腸子宮窩(ダグラス窩)で、立位・臥位ともに腹腔の最も低い位置となるため、腹腔内の液体がたまりやすい。
✗ 2. 誤り
子宮底は腟に包まれる。
腟の中に突出しているのは子宮頸の下部、すなわち子宮腟部である。子宮底は子宮の最上部で、卵管が付く高さより上のドーム状の部分にあたり、腟からは最も遠い。
✗ 3. 誤り
子宮頸に卵管が開口する。
卵管は子宮底の外側端(子宮角)で子宮腔に開口する。子宮頸の下端が開くのは腟(外子宮口)であり、上下を取り違えないよう、子宮底=卵管、子宮頸=腟と両端で対応づけて覚える。
ポイント
  • 子宮は膀胱の後方・直腸の前方。前傾前屈が基本の位置。
  • 上から子宮底→子宮体→子宮頸。卵管は子宮底の外側端(子宮角)に開口し、子宮頸の下端は腟に開く。
  • 腟内に突出するのは子宮腟部(子宮頸の下部)。子宮底ではない。
  • 子宮壁は内膜(粘膜)・筋層(平滑筋)・外膜(漿膜)の3層。内膜の機能層が周期的に脱落して月経となる。
  • 直腸子宮窩(ダグラス窩)は腹腔の最下部。腹腔内出血や腹水がたまりやすい部位として押さえる。
比較表
部位位置特徴
子宮底最上部、卵管の付着部より上ドーム状。外側端(子宮角)に卵管が開口
子宮体中央のふくらんだ部分内面は子宮内膜(機能層・基底層)。着床の場
子宮頸下方の細い部分頸管粘液を分泌。下部は腟内に突出(子宮腟部)
子宮腟部腟の中に突出する子宮頸の下端外子宮口が開く。扁平円柱上皮境界がある
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