学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §7 生殖器系 / QJ32A069
理由で解く 柔道整復師
直腸子宮窩(ダグラス窩)は女性の腹膜腔で最も低い位置にあるため、出血した血液が重力に従ってここに貯留します。
女性の骨盤内は、前から膀胱・子宮・直腸の順に並びます。腹膜がこれらの上面を波打つように覆うため、間に2つのくぼみができます。前側の膀胱子宮窩は子宮が前傾しているぶん浅く、後ろ側の直腸子宮窩は子宮と腟の後面に沿って直腸まで深く下がります。結果として直腸子宮窩が腹膜腔の最深部となり、立位でも仰臥位でも一番低い位置を占めます。だから卵巣出血や卵管妊娠の破裂で腹腔内に血液が漏れると、まずここにたまるのです。この解剖を利用したのがダグラス窩穿刺(後腟円蓋から針を刺す)で、腹腔内出血の有無を確認できます。腹腔内出血がここを刺激すると、後腟円蓋の圧痛(ダグラス窩の圧痛)が出るのも同じ理由です。男性では子宮がないぶん陥凹が1つになり、直腸膀胱窩が最深部になります。
| 陥凹 | 性別 | 位置 | 深さ |
|---|---|---|---|
| 直腸子宮窩(ダグラス窩) | 女性 | 子宮・腟の後方と直腸の間 | 最深部 |
| 膀胱子宮窩 | 女性 | 膀胱と子宮の間 | 浅い |
| 直腸膀胱窩 | 男性 | 膀胱と直腸の間 | 最深部(男性) |
| 卵巣窩 | 女性 | 骨盤側壁 | 陥凹ではなく卵巣の収まるくぼみ |
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