学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §7 生殖器系 / QJ32A068

理由で解く 柔道整復師

QJ32A068 解剖学

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午前 問68
問題
男性生殖器で正しいのはどれか。
選択肢
1 尿道球腺は尿生殖隔膜内に位置する。
2 精巣上体は精巣の前面に位置する。
3 前立腺は膀胱の後面に位置する。
4 精嚢は膀胱の側面に位置する。
解答
正解1(尿道球腺は尿生殖隔膜内に位置する。)
解説

尿道球腺(カウパー腺)は尿生殖隔膜の中にあります。男性生殖器の位置関係は、精子の通り道(精路)と付属腺を分けて並べると整理できます。

まず精路(精子が実際に通る道)は、精巣 → 精巣上体(精巣の後面に帽子のように乗る)→ 精管 → 射精管 → 前立腺部尿道 → 尿道 という一本道です。次に付属腺が3つ、精嚢・前立腺・尿道球腺。これらは分泌液を加えるだけで、精子が腺の中を通り抜けるわけではありません。とくに精嚢は膀胱底の後面にあり、その排泄管が精管膨大部と合流して射精管を作ります。つまり精子は精嚢の中を通らず、この合流点から先で精嚢液と混ざります(「精巣→精管→精嚢→射精管」と矢印でつなぐのは誤りです)。前立腺は膀胱の下方で尿道起始部を取り巻き、尿道球腺は尿生殖隔膜内に埋まっています。位置は「膀胱の下が前立腺、膀胱の後ろが精嚢」と一組で覚えると取り違えません。直腸診で直腸前壁越しに触れるのが前立腺で、その上方に精嚢が位置します。尿道球腺は左右一対のエンドウ豆大の腺で、尿生殖隔膜(深会陰横筋の層)の中にあり、導管が球部尿道に開いて粘液性の分泌液を出します。この分泌液が尿道内に残った酸性の尿を中和し、通り道を潤して精子を守ります。

✓ 1. 正しい
尿道球腺は尿生殖隔膜内に位置する。
左右一対のエンドウ豆大の腺が尿生殖隔膜(深会陰横筋の層)の中にあり、導管は球部尿道に開きます。分泌液は粘液性で、尿道を中和・潤滑します。
✗ 2. 誤り
精巣上体は精巣の前面に位置する。
精巣上体は精巣の後面(上後方)に接して位置します。頭部・体部・尾部に分かれ、尾部が精管へ続きます。
✗ 3. 誤り
前立腺は膀胱の後面に位置する。
前立腺は膀胱の下方にあり、膀胱頸部から出た尿道起始部を取り囲みます。膀胱の後面にあるのは精嚢です。
✗ 4. 誤り
精嚢は膀胱の側面に位置する。
精嚢は膀胱底の後面で、前立腺の上方・左右に位置します。側面ではありません。導管は精管膨大部と合流して射精管になります。
ポイント
  • 精路(精子の通り道)=精巣→精巣上体→精管→射精管→(前立腺部)尿道。精嚢は通らない
  • 付属腺=精嚢・前立腺・尿道球腺。分泌液を加えるだけで精子は通過しない
  • 精嚢は膀胱底の後面。その排泄管が精管膨大部と合流して射精管をつくる
  • 精巣上体は精巣の後面(上後方)/前立腺は膀胱の下方で尿道を取り巻く
  • 尿道球腺は尿生殖隔膜内にあり、球部尿道へ開口
比較表
器官位置精路/付属腺続く先・開口先
精巣上体精巣の後面(上後方)精路精管へ続く
精管精索内→骨盤内(膨大部へ)精路精嚢管と合流して射精管へ
精嚢膀胱底の後面付属腺(精子は通らない)精管膨大部と合流し射精管へ
前立腺膀胱の下方、尿道を取り巻く付属腺前立腺部尿道
尿道球腺尿生殖隔膜内付属腺球部尿道
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