学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §2 運動器系 / QJ33A056
理由で解く 柔道整復師
精巣挙筋は内腹斜筋(および腹横筋)の下縁の筋束が精索へ移行したもので、正解は 2 である。
精巣は発生の途中で後腹壁から鼠径管を通って陰嚢へ下降する。このとき腹壁の各層を押し広げながら進むため、精索と精巣は腹壁と同じ順序の膜をまとうことになる。外側から順に、外腹斜筋腱膜に由来する外精筋膜、内腹斜筋(および腹横筋)の筋線維に由来する精巣挙筋と精巣挙筋膜、腹横筋膜に由来する内精筋膜が包み、最も内側に腹膜由来の精巣鞘膜がある。つまり精巣挙筋だけが「筋」として残るのは、下降の際に押し出された層が内腹斜筋の筋束だったからである。この筋が収縮すると精巣が引き上げられ、大腿内側をこすると同側の精巣が挙上する挙睾筋反射がみられる。反射弓はいずれも陰部大腿神経(L1〜L2)が担うが、求心路は大腿内側の皮膚感覚を伝える大腿枝、遠心路が精巣挙筋を動かす陰部枝であり、枝のレベルでは往路と復路が分かれる点に注意する。
| 腹壁の層 | 精索・精巣での対応 | 性状 |
|---|---|---|
| 外腹斜筋(腱膜) | 外精筋膜 | 膜(筋線維は残らない) |
| 内腹斜筋(+腹横筋の下縁) | 精巣挙筋・精巣挙筋膜 | 筋線維として残る |
| 腹横筋膜 | 内精筋膜 | 膜 |
| 腹膜(腹膜鞘状突起) | 精巣鞘膜(臓側板・壁側板) | 漿膜 |
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