学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §24 上腕二頭筋長頭腱損傷の診察 / QJ33A026
理由で解く 柔道整復師
上腕骨近位前方には結節間溝があり、そこを走る上腕二頭筋長頭腱の炎症では圧痛がその一点に限局します。
結節間溝は大結節と小結節の間にある浅い溝で、体表からは肩関節前面のやや外側、肩峰前縁から数センチ下方に触れます。上腕二頭筋長頭腱はこの溝の中を走り、肩の運動のたびに溝の中を滑動するため、投球や挙上動作の反復で摩擦性の炎症を起こしやすい部位です。溝の位置は上腕を内外旋させると指の下で腱が動くのが分かるため、圧痛点を確認しやすいのが特徴です。他の肩疾患は関節内の深い痛みや広い範囲の痛みを訴えることが多く、「前方の一点を押すと再現できる痛み」という所見が長頭腱炎を強く示唆します。評価ではヤーガソンテストやスピードテストで疼痛が再現されるかを確認し、投球や挙上動作の一時的な制限、フォームや使用量の見直しを指導につなげます。
| 疾患 | 痛みの部位・性質 | 手がかり |
|---|---|---|
| 上腕二頭筋長頭腱炎 | 結節間溝に限局した圧痛 | ヤーガソン・スピードテスト |
| SLAP損傷 | 関節内の深部痛 | クリック、投球時の脱力感 |
| 動揺性肩関節 | 限局しない重だるさ | サルカスサイン、不安定感 |
| リトルリーガー肩 | 上腕骨近位骨端線の圧痛 | 成長期・投球過多 |
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