学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §13 第5中手骨頸部骨折の固定 / QJ33A012

理由で解く 柔道整復師

QJ33A012 必修問題

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午前 問12
問題
第5中手骨頸部骨折の副子固定で正しいのはどれか。
選択肢
1 綿花は背側にあてる。
2 固定期間は2週とする。
3 手関節の固定は屈曲位とする。
4 固定範囲は前腕遠位からPIP 関節までとする。
解答
正解1(綿花は背側にあてる。)
解説

第5中手骨頸部骨折は背側に凸の屈曲転位。背側に綿花(枕子)を当てて掌側方向へ押さえるので1が正しい。

この骨折は握りこぶしで打ちつけて起こることが多く、骨頭が掌側へ倒れ、骨折部は背側に突出する。整復はMP関節を約90度屈曲させ、基節骨を通して骨頭を押し上げながら背側から骨幹部を押さえる。固定でも同じ向きの力を保つ必要があるため、背側の突出部に綿花や枕子を置いて掌側方向の圧を加え、その上から副子で支える。骨突出部に副子が直接当たるのを防ぐ意味もある。肢位は手関節軽度背屈、MP関節屈曲位、PIP・DIP関節は軽度屈曲位とし、固定期間の目安はおよそ3〜4週である。

✓ 1. 正しい
綿花は背側にあてる。
背側凸の変形の頂点に当てて掌側方向へ押さえ、再転位を防ぐ。副子による骨突出部の圧迫も避けられる。
✗ 2. 誤り
固定期間は2週とする。
2週では骨癒合に足りない。目安はおよそ3〜4週で、その後も経過をみながら段階的に動かしていく。
✗ 3. 誤り
手関節の固定は屈曲位とする。
手関節は軽度背屈位が基本。屈曲位では手内在筋の働きが乱れ、MP関節の屈曲位も保ちにくい。
✗ 4. 誤り
固定範囲は前腕遠位からPIP 関節までとする。
PIP関節までで止めると指の回旋を抑えきれない。前腕遠位部からDIP関節(指先側)まで含める。
ポイント
  • 転位は骨頭が掌側へ倒れ、骨折部が背側に凸となる形。
  • 固定肢位は手関節軽度背屈、MP関節屈曲位、PIP・DIP軽度屈曲位。
  • 背側の突出部に綿花・枕子を当てて掌側方向の圧を保つ。
  • 固定範囲は前腕遠位部からDIP関節まで、期間はおよそ3〜4週。
  • 回旋転位が残らないよう、爪面の向きを隣接指と比べて確認する。
比較表
項目適切不適切
綿花・枕子背側の突出部に当てる掌側だけに当てる
手関節軽度背屈位屈曲位
固定範囲前腕遠位〜DIP関節PIP関節まで
固定期間約3〜4週2週
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。