学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §1 患者の権利 / QJ33A001

理由で解く 柔道整復師

QJ33A001 必修問題

出典:第33回柔道整復師国家試験(2025)午前 問1
問題
インフォームド・コンセントを示すのはどれか。
選択肢
1 誓いと義務
2 個人と守秘
3 保護と権利
4 説明と同意
解答
正解4(説明と同意)
解説

インフォームド・コンセントは informed(説明を受けた)+ consent(同意)であり、日本語では「説明と同意」と訳される。正答は4。

医療者が、患者の病態、施術の目的と内容、見込まれる期間や費用、起こりうる危険、ほかに選べる方法、そして施術を受けなかった場合の経過を、患者が分かる言葉で説明し、患者が理解・納得したうえで自らの意思で選び同意する——この一連の過程がインフォームド・コンセントである。土台にあるのは患者の自己決定権であり、同意は一度得れば終わりではなく、患者はいつでも撤回できる。柔道整復の現場でも、施術前に施術内容と回復の見通し、応急手当として扱える範囲を説明して同意を得る。判断が難しい方や未成年には、保護者・家族への説明を加えて理解を確かめる。

✓ 4. 正しい
説明と同意
informed=説明を受けた、consent=同意。訳語がそのまま概念を表している。単に同意書に署名をもらうことではなく、「理解できる説明」があって初めて成立する点が要。
✗ 1. 誤り
誓いと義務
ヒポクラテスの誓いに代表される医療者の職業倫理や、資格ごとに法で定められた義務を指す言い方。柔道整復師法が定める義務は守秘義務、品位の保持、施術録の記載、名称の独占などであり、応召義務は医師法第19条に基づく医師(歯科医師)の義務で柔道整復師には規定がない。いずれにせよ医療者の心構えや職務上の義務を表す言葉であって、患者の自己決定を支える手続きであるインフォームド・コンセントとは別の概念。
✗ 2. 誤り
個人と守秘
個人情報の保護と守秘義務を表す。柔道整復師法にも守秘義務が定められた重要な概念だが、これは知り得た情報を漏らさないという話であり、説明して同意を得る過程とは異なる。
✗ 3. 誤り
保護と権利
患者の権利擁護(アドボカシー)や、判断能力の弱い方の保護を表す言葉。インフォームド・コンセントはその理念を実現する手段のひとつではあるが、訳語そのものではない。
ポイント
  • informed(説明を受けた)+ consent(同意)=「説明と同意」。訳語で覚えるのが最短。
  • 説明する中身:病態/施術の目的と内容/期間と費用/危険性/代替手段/受けない場合の経過。
  • 根拠は患者の自己決定権。同意はいつでも撤回でき、撤回を理由に不利益を与えない。
  • 「専門用語を並べて署名をもらう」は成立しない。患者が理解し質問できるまでが一続き。
  • 柔道整復師の義務は守秘義務・品位の保持・施術録の記載・名称独占など。応召義務は医師法第19条の医師の義務で、柔道整復師法には規定がない。
  • 医師の診察が必要と判断したときは、その理由を説明したうえで受診をすすめる。
比較表
言葉意味するもの主語(誰の話か)
説明と同意インフォームド・コンセント説明する医療者+決める患者
誓いと義務職業倫理/法定の義務(柔道整復師なら守秘義務・品位保持・施術録の記載など)医療者。ただし応召義務は医師法第19条に基づく医師の義務で、柔道整復師にはない
個人と守秘個人情報保護・守秘義務医療者(情報の扱い方)
保護と権利権利擁護・弱者保護患者を守る仕組み
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