学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ32P098
理由で解く 柔道整復師
リトルリーガー肩は成長期の投球動作で生じる上腕骨近位骨端線離開。投球を続けると骨端の成長が障害され、上腕骨頭の内反変形を残すことがある。
骨端線が閉じていない少年期は、骨端線の軟骨部が周囲の骨や靱帯より力学的に弱い。投球の加速期から減速期にかけて上腕骨近位に強い回旋(捻り)と牽引が繰り返し加わることで、この骨端線が徐々に離開する。症状は投球時痛が中心で、上腕近位の骨端線部(三角筋停止部より近位)に限局した圧痛がみられ、エックス線で健側と比較すると骨端線の開大がわかる。基本は投球中止による安静で予後は良好だが、痛みを我慢して投げ続けると骨端の成長障害から上腕骨頭の内反変形を残すことがある。症状のある間は投球を止め、下肢・体幹のコンディショニングを続けながら、投球数と登板間隔、フォームを整えて段階的に復帰させる。
| ソルター・ハリス分類 | 骨折線の走り方 |
|---|---|
| Ⅰ型 | 骨端線に沿った離開のみ(リトルリーガー肩はこれに相当) |
| Ⅱ型 | 骨端線+骨幹端の三角骨片を伴う(最も頻度が高い型) |
| Ⅲ型 | 骨端線+骨端部を通り関節面に達する |
| Ⅳ型 | 骨端から骨幹端まで骨端線を縦断する |
| Ⅴ型 | 骨端線の圧挫。成長障害を残しやすい |
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