学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §10 総論 評価・施術録 / QJ32P070

理由で解く 柔道整復師

QJ32P070 柔道整復理論

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午後 問70
問題
施術録へ記録する SOAPでAはどれか。
選択肢
1 評価
2 判断
3 治療
4 教育計画
解答
正解1(評価)
解説

SOAP の A は Assessment、日本語では「評価」。S と O を突き合わせて、今どういう状態にあるのかを解釈し、問題点をまとめる欄である。

SOAP は施術録を「情報 → 解釈 → 行動」の順で並べる書き方で、S(Subjective・主観的情報)は患者本人の訴えや受傷状況、O(Objective・客観的情報)は視診・触診・可動域・徒手検査・計測など施術者が確かめた事実を書く。A(Assessment・評価)はその二つを統合し、どの組織のどんな損傷か、経過は順調か、注意すべき徴候はないかを判断して記す。P(Plan・計画)は評価から導かれる行動で、施術方針、固定・後療の内容、生活指導や再評価の予定、医師への紹介の要否などが入る。SOAP の利点は、後から読んだ他者が同じ根拠を辿って同じ判断に到達できることにあるので、A には「なぜそう考えたか」の根拠を必ず書き添える。

✓ 1. 正しい
評価
A=Assessment の訳語として定着しているのが「評価」。S と O の情報から病態・重症度・経過を解釈し、問題点を挙げる部分にあたる。「圧痛部位と介達痛から◯◯損傷を疑う」「腫脹が軽減し可動域が拡大、経過良好」のように、事実と判断を結び付けて書く。
✗ 2. 誤り
判断
評価の中身は確かに判断そのものだが、SOAP の各項目に割り当てられた語として整理されているのは S=主観的情報、O=客観的情報、A=評価、P=計画である。選択肢を並べたときに A に対応する語として選ぶべきなのは「評価」。
✗ 3. 誤り
治療
実際に行う施術内容は、評価から導かれる行動なので P(計画)とその実施記録に含まれる。A に治療内容だけを書くと、なぜその施術を選んだのかという根拠が記録から抜け落ちてしまう。
✗ 4. 誤り
教育計画
患者への説明・自宅での運動指導・再来院の目安などの教育的内容も P(計画)に含まれる要素。計画は治療計画・教育計画・観察(経過確認)計画に分けて書くと漏れが少ない。
ポイント
  • S=主観的情報(患者の訴え・受傷機転)、O=客観的情報(視診・触診・可動域・徒手検査)。
  • A=評価(Assessment)。S と O を統合した解釈・問題点の抽出で、根拠を添えて書く。
  • P=計画(Plan)。施術方針、固定・後療、生活指導や教育、再評価・紹介の予定を含む。
  • 施術録は他者が読んで同じ判断に辿り着けることが目的。事実と判断は混ぜずに欄を分ける。
比較表
項目意味書く内容の例
SSubjective/主観的情報「昨日、階段で足をひねった」「夜間に痛む」
OObjective/客観的情報外果前下方に限局圧痛、腫脹+、前方引き出しテスト陽性
AAssessment/評価前距腓靱帯損傷を疑う、骨折を示唆する所見は認めない
PPlan/計画固定と冷却、荷重指導、3日後に再評価、疑わしければ医師へ紹介
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