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理由で解く 柔道整復師

QJ32P008 衛生学・公衆衛生学

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午後 問8
問題
感染症法の類型と感染症の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 1類-急性灰白髄炎
2 2類-細菌性赤痢
3 3類-エボラ出血熱
4 4類-エムポックス(サル痘)
解答
正解4(4類-エムポックス(サル痘))
解説

エムポックス(サル痘)は感染症法の4類感染症であり、この組合せだけが正しい。

感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)は、感染力と罹患した場合の重篤性から1〜5類に分け、これに新型インフルエンザ等感染症、指定感染症、新感染症を加えて対応を定めている。1類は最も危険度が高く、エボラ出血熱・クリミアコンゴ出血熱・痘そう・南米出血熱・ペスト・マールブルグ病・ラッサ熱の7疾患。2類は結核・急性灰白髄炎(ポリオ)・ジフテリア・SARS・MERS・鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9)。3類は飲食物を介して集団発生しうる消化器感染症で、コレラ・細菌性赤痢・腸管出血性大腸菌感染症・腸チフス・パラチフスの5疾患。1〜3類には就業制限がかけられ、1・2類では入院勧告が可能である。4類は動物や飲食物を介してヒトに感染するが、ヒトからヒトへはほとんど広がらないもので、狂犬病・マラリア・デング熱・黄熱・E型肝炎・A型肝炎・エムポックスなどが含まれ、対策の中心は媒介動物の駆除や消毒である。

✗ 1. 誤り
1類-急性灰白髄炎
急性灰白髄炎(ポリオ)は2類感染症である。1類はエボラ出血熱・クリミアコンゴ出血熱・痘そう・南米出血熱・ペスト・マールブルグ病・ラッサ熱の7つで、ここには含まれない。
✗ 2. 誤り
2類-細菌性赤痢
細菌性赤痢は3類感染症。飲食物を介して集団発生を起こしうる消化器感染症のグループに属し、コレラ・腸管出血性大腸菌感染症・腸チフス・パラチフスと同じ枠に入る。3類では飲食物の取扱い業務などへの就業制限がかかる。
✗ 3. 誤り
3類-エボラ出血熱
エボラ出血熱は1類感染症で、致命率が高く特定感染症指定医療機関等での入院対応が求められる。3類は消化器感染症のグループであり、該当しない。
✓ 4. 正しい
4類-エムポックス(サル痘)
エムポックス(旧称サル痘)は4類感染症である。もともとアフリカで齧歯類などから感染する動物由来感染症として知られ、診断した医師は直ちに保健所へ届け出る。呼称は2023年にサル痘からエムポックスへ変更された。
ポイント
  • 1類(7疾患):エボラ出血熱・クリミアコンゴ出血熱・痘そう・南米出血熱・ペスト・マールブルグ病・ラッサ熱。
  • 2類:結核・急性灰白髄炎(ポリオ)・ジフテリア・SARS・MERS・鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9)。
  • 3類(5疾患):コレラ・細菌性赤痢・腸管出血性大腸菌感染症・腸チフス・パラチフス。すべて消化器感染症。
  • 4類:狂犬病・マラリア・デング熱・黄熱・E型肝炎・A型肝炎・エムポックスなど。動物や飲食物を介するが、ヒト‐ヒト感染は起こしにくい。
  • 1〜3類は就業制限の対象、1・2類は入院勧告が可能。4類は媒介動物対策・消毒が中心。
比較表
類型考え方代表的な疾患
1類危険性がきわめて高いエボラ出血熱、ペスト、痘そう、ラッサ熱、マールブルグ病 ほか
2類危険性が高い結核、急性灰白髄炎、ジフテリア、SARS、MERS、鳥インフルエンザ(H5N1・H7N9)
3類集団発生を起こしうる消化器感染症コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス
4類動物・飲食物を介するがヒト‐ヒト感染はまれ狂犬病、マラリア、デング熱、黄熱、E型肝炎、A型肝炎、エムポックス
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