学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §7 体温とその調節 / QJ32A105
理由で解く 柔道整復師
暑熱環境では体温を下げるために放熱が促進されます。汗の蒸発は体温調節の主力であり、正解は4のエクリン汗腺からの分泌増加です。
体温調節の中枢は視床下部の視索前野・前視床下部にあり、皮膚の温度受容器と血液温の情報をもとに、産熱と放熱のバランスを一定の設定値へ合わせています。暑熱に曝されると、皮膚血管を締めていた交感神経性血管収縮神経の活動が下がって皮膚血管が拡張し、体表の血流が増えて輻射・対流による放熱が高まります。それでも足りないときに働くのが発汗で、交感神経のコリン作動性線維がアセチルコリンを放出し、全身に分布するエクリン汗腺から汗が出ます。汗は皮膚上で蒸発するときに気化熱(水1 gあたり約0.58 kcal)を奪うため、気温が体温より高い環境でも唯一有効な放熱手段になります。逆に寒冷環境では、皮膚血管の収縮・立毛筋の収縮で放熱を抑え、ふるえ産熱や非ふるえ産熱で熱をつくります。「暑い=熱を捨てる/寒い=熱を逃がさず作る」で全肢が仕分けできます。
| 反応 | 暑熱環境 | 寒冷環境 |
|---|---|---|
| 皮膚血管 | 拡張(放熱を増やす) | 収縮(放熱を減らす) |
| エクリン汗腺 | 分泌増加(蒸発で気化熱を奪う) | 分泌減少 |
| 立毛筋 | 変化しない | 収縮(鳥肌) |
| 骨格筋のふるえ | 起こらない | 起こる(ふるえ産熱) |
| 代謝・産熱 | 抑制される | 亢進(非ふるえ産熱を含む) |
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