学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §3 循環 / QJ32A098
理由で解く 柔道整復師
血圧を下げるのは一酸化窒素(NO)である。血管内皮細胞から放出され、血管平滑筋を弛緩させて末梢血管抵抗を下げる。
血圧=心拍出量×末梢血管抵抗なので、どちらかを下げれば血圧は下がる。NOは血管内皮のNO合成酵素(eNOS)によりL-アルギニンから作られ、血流のずり応力やアセチルコリンなどの刺激で放出される。拡散して平滑筋細胞に入るとグアニル酸シクラーゼを活性化し、cGMPを増やして平滑筋を弛緩させる(血管内皮由来弛緩因子=EDRFの本体)。狭心症に用いるニトログリセリンがNOを供給して血管を広げるのも同じ機序である。これに対し選択肢の残る3つはいずれも昇圧側で、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAA系)と交感神経系という2大昇圧機構を代表している。RAA系は「血管を締める(アンジオテンシンII)」と「体液量を増やす(アルドステロン)」の二段構えで血圧を上げる、と整理しておくと選択肢の仕分けが速くなる。
| 作用 | 物質 | 主な機序 |
|---|---|---|
| 血圧を下げる | 一酸化窒素(NO) | cGMP↑で血管平滑筋を弛緩 |
| 血圧を下げる | ANP(心房性Na利尿ペプチド) | Na⁺・水の排泄促進、血管拡張 |
| 血圧を上げる | アンジオテンシンII | 強力な血管収縮+アルドステロン分泌促進 |
| 血圧を上げる | アルドステロン | 腎でNa⁺・水再吸収↑ → 循環血液量↑ |
| 血圧を上げる | ノルアドレナリン | α₁受容体を介する血管収縮 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。