学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §5 呼吸器系 / QJ32A066

理由で解く 柔道整復師

QJ32A066 解剖学

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午前 問66
問題
縦隔にないのはどれか。
選択肢
1 主気管支
2 葉気管支
3 気管
4 心臓
解答
正解2(葉気管支)
解説

気管支は主気管支までが縦隔にあり、葉気管支から先は肺門を越えて肺の中に入ります。したがって縦隔にないのは葉気管支で、これが答えです。

縦隔とは、左右の肺(正しくは縦隔胸膜)に挟まれた領域のこと。前は胸骨、後ろは胸椎、上は上胸口、下は横隔膜が境になります。ここに収まるのは、心臓と心膜、大血管(上大静脈・大動脈弓と胸大動脈・肺動脈幹)、気管と左右の主気管支、食道、胸腺、胸管、そして迷走神経・横隔神経・交感神経幹などです。判断の決め手になるのは肺門という境界。気管は縦隔で左右の主気管支に分かれ、その主気管支が肺門から肺へ入ります。肺に入った時点で分岐して葉気管支(右3本・左2本)になり、さらに区域気管支へと分かれていくので、葉気管支はすでに肺の中の構造です。「肺門が縦隔と肺の仕切り」と覚えれば、この種の問題は一発で処理できます。

✓ 2. これが答え(縦隔にない)
葉気管支
主気管支が肺門を通って肺内に入ってから分かれる枝で、右は上葉・中葉・下葉の3本、左は上葉・下葉の2本。すでに肺実質の中にあるため縦隔には含まれません。
✗ 1. 縦隔にある(答えではない)
主気管支
気管分岐部から肺門までの区間は縦隔内にあります。右主気管支は左より太く短く、垂直に近いため誤嚥した異物が入りやすいのが特徴です。
✗ 3. 縦隔にある(答えではない)
気管
喉頭に続いて頸部から胸腔へ下り、第4〜5胸椎の高さで左右に分かれます。胸部の部分は縦隔(上縦隔・後縦隔寄り)にあります。
✗ 4. 縦隔にある(答えではない)
心臓
心膜に包まれて中縦隔を占める、縦隔の代表的な内容物です。
ポイント
  • 縦隔=左右の肺に挟まれた領域(前は胸骨、後ろは胸椎、下は横隔膜)
  • 境界は肺門。ここから先(葉気管支以降)は肺の中
  • 縦隔の内容:心臓・心膜、大血管、気管と主気管支、食道、胸腺、胸管、迷走・横隔神経
  • 葉気管支は右3本・左2本で、肺葉数と一致する
  • 右主気管支は太く短く垂直に近いため誤嚥物が入りやすい
比較表
縦隔の区分主な内容
上縦隔胸腺、腕頭静脈・上大静脈、大動脈弓とその枝、気管、食道、胸管、迷走神経・横隔神経
前縦隔胸腺の下部、結合組織、リンパ節
中縦隔心臓と心膜、上行大動脈、肺動脈幹、主気管支、横隔神経
後縦隔胸大動脈、食道、胸管、奇静脈・半奇静脈、交感神経幹、迷走神経
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