学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §5 関係法規 / QJ32A049

理由で解く 柔道整復師

QJ32A049 必修問題

出典:第32回柔道整復師国家試験(2024)午前 問49
問題
国家資格と業務の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 看護師-導尿
2 理学療法士-注射
3 歯科技工士ー・印象採得
4 臨床検査技師・血液浄化装置の操作
解答
正解1(看護師-導尿)
解説

導尿は医行為ですが、医師の指示のもとで「診療の補助」として看護師が行えます。他の3つは、それぞれの資格法が定める業務範囲の外にある組合せです。

保健師助産師看護師法は、看護師の業務を「療養上の世話」と「診療の補助」と定めています。導尿はカテーテルを尿道に挿入する行為で医行為に当たりますが、診療の補助として医師の指示のもとに看護師が実施できます。他方、理学療法士及び作業療法士法は理学療法(運動療法・物理療法など)を業務とし、注射は含みません。歯科技工士法は、歯科技工士が印象採得・咬合採得・試適・装着その他歯科医業に属する行為を行うことを明文で禁じています。血液浄化装置の操作は臨床工学技士の業務で、臨床検査技師の業務は検体検査・生理学的検査、採血や検体採取などです。「どの法律の、どの条文に書かれた行為か」で線を引くのがコツです。

✓ 1. 正しい
看護師-導尿
導尿は診療の補助に含まれ、医師の指示のもとで看護師が実施できます。無菌操作、カテーテルのサイズ選択、尿路感染や尿道損傷への注意など、看護師の技術として標準的に位置づけられている行為です。
✗ 2. 誤り
理学療法士-注射
理学療法士の業務は理学療法(運動療法、電気刺激・温熱・マッサージなどの物理療法)であり、注射は含まれません。注射が必要な場面では医師または医師の指示を受けた看護師に依頼します。
✗ 3. 誤り
歯科技工士ー・印象採得
印象採得は歯科医師が患者の口腔内で行う行為で、歯科技工士法は歯科技工士がこれを行うことを禁じています。歯科技工士は歯科医師の指示書に基づき、補綴物・充填物・矯正装置を作製・修理します。
✗ 4. 誤り
臨床検査技師・血液浄化装置の操作
血液浄化装置をはじめとする生命維持管理装置の操作は臨床工学技士の業務です。臨床検査技師が担うのは検体検査や心電図・脳波などの生理学的検査、採血・検体採取などで、装置の操作とは別の領域です。
ポイント
  • 看護師の業務=療養上の世話+診療の補助。導尿は診療の補助として実施できる。
  • 理学療法士の業務は理学療法(運動療法・物理療法)。注射は範囲外
  • 歯科技工士は印象採得・咬合採得・試適・装着を行えない(歯科技工士法の禁止規定)。指示書に基づく技工物の作製が業務。
  • 血液浄化装置など生命維持管理装置の操作は臨床工学技士。臨床検査技師は検体検査・生理学的検査・採血など。
  • 組合せ問題は「その行為を根拠づける法律はどれか」を思い出すと判別しやすい。
比較表
資格根拠法代表的な業務
看護師保健師助産師看護師法療養上の世話、診療の補助(導尿・注射など)
理学療法士理学療法士及び作業療法士法運動療法、物理療法(注射は行わない)
歯科技工士歯科技工士法指示書に基づく補綴物等の作製・修理(印象採得等は禁止)
臨床検査技師臨床検査技師等に関する法律検体検査、生理学的検査、採血・検体採取
臨床工学技士臨床工学技士法生命維持管理装置(血液浄化装置・人工呼吸器等)の操作・保守点検
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。