学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §15 主要な疾患 血液疾患 / QJ31P037
理由で解く 柔道整復師
多発性骨髄腫の主症状は「CRAB」、すなわち高カルシウム血症・腎障害・貧血・骨病変です。舌乳頭萎縮はここに含まれません。
形質細胞が単クローン性に増殖し、役に立たない免疫グロブリン(M蛋白)を作り続ける疾患です。骨髄内で腫瘍細胞が正常な造血を押しのけるため貧血が生じ(Anemia)、破骨細胞が活性化して骨が溶けることで、頭蓋骨のX線に特徴的な打ち抜き像(punched out lesion)、脊椎の圧迫骨折や病的骨折、そして高カルシウム血症が起こります(Bone lesions、hyperCalcemia)。M蛋白や尿中に出る軽鎖(ベンス・ジョーンズ蛋白)が尿細管を傷害して腎障害を来します(Renal insufficiency)。検査では赤沈の著明な亢進、血清総蛋白の増加とアルブミン/グロブリン比の低下、血清蛋白電気泳動でのM蛋白(Mピーク)、末梢血塗抹での赤血球の連銭形成が手がかりです。高齢者が「安静にしても軽快しない腰背部痛」「夜間痛」「身長の低下」「体重減少」を訴える場合は、施術を続けずに医療機関へ紹介することが適切な対応になります。
| CRAB | 意味 | 機序 |
|---|---|---|
| C | 高カルシウム血症 | 破骨細胞の活性化で骨からCaが遊離 |
| R | 腎障害 | 軽鎖(ベンス・ジョーンズ蛋白)による尿細管傷害 |
| A | 貧血 | 腫瘍細胞が骨髄を占拠し造血が抑制される |
| B | 骨病変 | 溶骨性病変(打ち抜き像)、病的骨折・脊椎圧迫骨折 |
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