学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §6 診察各論 触診 / QJ31P030
理由で解く 柔道整復師
悪性の皮下腫瘤は「硬い・表面が凹凸不整・境界不明瞭・可動性に乏しい」が触診の基本像です。良性はその逆で、平滑・弾性軟〜硬・よく動きます。
悪性腫瘍は被膜に包まれず、周囲の組織へ染み込むように(浸潤性に)不規則な増殖をします。そのため触れると石のように硬く(硬結)、表面はでこぼこで、どこまでが腫瘤かの境目が分かりにくく、皮膚や深部の筋膜・骨に固定されて動かせません。増殖の過程で痛みの受容器が刺激されにくいため、多くは無痛性に進行します。さらに、短期間で増大する、皮膚がひきつれる(陥凹・えくぼ徴候)、皮膚が破れて潰瘍になる、といった変化も悪性を疑うサインです。施術中にこうした腫瘤に気づいたら、大きさ・硬さ・可動性・圧痛の有無・気づいた時期を記録し、経過をみるのではなく速やかに医療機関への受診を勧めることが適切な対応になります。
| 触診項目 | 良性腫瘤 | 悪性腫瘤 |
|---|---|---|
| 硬さ | 弾性軟〜弾性硬 | 硬い(石様硬) |
| 表面 | 平滑 | 凹凸不整 |
| 境界 | 明瞭 | 不明瞭 |
| 可動性 | 良好(よく動く) | 不良(周囲に固定) |
| 圧痛 | ないことが多い | ないことが多い(浸潤すれば出現) |
| 増大速度 | 緩徐 | 比較的速い |
| 皮膚の変化 | 乏しい | 陥凹・潰瘍・静脈怒張 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。