学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §3 診察各論 視診 / QJ31P028
理由で解く 柔道整復師
手関節・手指の伸筋を支配するのは橈骨神経であり、麻痺すると手関節と指が垂れ下がる下垂手(drop hand)となる。正答は3。
橈骨神経は上腕三頭筋、腕橈骨筋、および手関節・手指の伸筋群を支配する。上腕骨骨幹部の後面を橈骨神経溝に沿って回り込むため、上腕骨骨幹部骨折、腕を枕にした睡眠(いわゆる土曜夜麻痺)、松葉杖による腋窩の圧迫などで障害されやすい。伸筋が働かなくなると屈筋の張力に抗しきれず、手関節背屈とMP関節伸展ができなくなって手が垂れ下がる。感覚障害は手背の橈側から母指・示指背側に及ぶ。上肢の末梢神経麻痺は「変形の名前・支配筋・感覚領域」の3点セットで覚えると確実である。
| 神経 | 変形 | できなくなる主な動作 | 感覚障害部位 |
|---|---|---|---|
| 橈骨神経 | 下垂手 | 手関節背屈・MP関節伸展 | 手背の橈側、母指・示指背側 |
| 尺骨神経 | 鷲手 | 手指の内転・外転(骨間筋) | 小指と環指尺側 |
| 正中神経 | 猿手(高位で祈祷手) | 母指対立(高位では母指・示指・中指の屈曲) | 母指~環指橈側の手掌側 |
| 筋皮神経 | 特有の手の変形なし | 肘関節屈曲 | 前腕外側 |
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