学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §5 姿勢 / QJ31A112
理由で解く 柔道整復師
静止立位で重心線は股関節の後方を通り、膝関節と足関節に対しては前方を通る。よって3が該当する。
側方から見た理想的立位では、重心線は乳様突起 → 肩峰 → 大転子 → 膝蓋骨後面(膝関節軸の前方)→ 外果の前方(およそ2cm前方)を通る。股関節については、大腿骨頭(股関節の運動中心)が大転子より前方に位置するため、大転子を通る重心線は結果として股関節に対しては後方を通ることになる。ここで大切なのは位置の丸暗記ではなく、重心線が関節の前を通るか後ろを通るかで、その関節に生じる重力モーメントの向きと、それを受け止める組織が決まるという点である。股関節では重心線が後方を通るので伸展方向のモーメントがかかり、前面の腸骨大腿靱帯(Y靱帯)などが張って支える。膝関節では前方を通るので伸展方向のモーメントがかかり、後方の関節包・靱帯が支える。足関節では前方を通るので背屈方向のモーメントがかかり、ヒラメ筋を中心とした下腿三頭筋が持続的に働いて倒れ込みを止める。靱帯という受動的な組織が大部分を担うため、立位は少ない筋活動で保つことができる。なお身体重心そのものは第2仙椎のやや前方(成人で身長の約55〜56%の高さ)にあり、重心線は腰椎椎体の前方を通る。
| 部位 | 重心線の位置 | 生じるモーメント | 支える主体 |
|---|---|---|---|
| 股関節 | 後方(重心線は大転子を通る) | 伸展 | 腸骨大腿靱帯(Y靱帯) |
| 膝関節 | 前方(膝蓋骨後面) | 伸展 | 後方関節包・靱帯 |
| 足関節 | 前方(外果の約2cm前方) | 背屈 | 下腿三頭筋(ヒラメ筋) |
| 第4腰椎 | 前方 | 屈曲 | 脊柱起立筋・後方靱帯 |
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