学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §6 栄養と代謝 / QJ31A103
理由で解く 柔道整復師
「ミトコンドリアを必要としない反応」を選ぶ問題です。解糖は細胞質基質(サイトゾル)で進み、ミトコンドリアも酸素も要らないため、正解は1です。
解糖はグルコースを10段階の反応でピルビン酸まで分解する経路で、すべて細胞質基質で行われます。この間に基質レベルのリン酸化で正味2分子のATPと2分子のNADHができます。ここから先が細胞内小器官の出番で、ピルビン酸はミトコンドリアに運ばれてアセチルCoAになり、クエン酸回路へ入ります。脂肪酸も、長鎖のものはカルニチンシャトルでミトコンドリア内膜を越えてからマトリックスでβ酸化を受け、アセチルCoAへ分解されます。クエン酸回路やβ酸化で生じたNADH・FADH2の電子は内膜の電子伝達系に渡され、その過程で作られたH⁺の濃度勾配をATP合成酵素が利用してATPを作ります(酸化的リン酸化)。この「細胞質=解糖/ミトコンドリア=それ以降」という区切りが分かっていれば、ミトコンドリアを持たない成熟赤血球が解糖だけでATPをまかなっていることも、酸素が足りない筋で乳酸ができることも同じ理屈で説明できます。
| 反応 | 行われる場所 | 主な産物 | ミトコンドリア |
|---|---|---|---|
| 解糖 | 細胞質基質(サイトゾル) | ピルビン酸、正味2ATP、2NADH | 不要 |
| β酸化 | ミトコンドリア・マトリックス | アセチルCoA、NADH、FADH2 | 必要 |
| クエン酸回路 | ミトコンドリア・マトリックス | NADH、FADH2、GTP、CO2 | 必要 |
| 酸化的リン酸化 | ミトコンドリア内膜 | 多量のATP、H2O | 必要 |
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