学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §9 神経系 / QJ31A073

理由で解く 柔道整復師

QJ31A073 解剖学

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午前 問73
問題
視床と接していないのはどれか。
選択肢
1 内包
2 視床下部
3 第三脳室
4 レンズ核
解答
正解4(レンズ核)
解説

視床は内側で第三脳室、下方で視床下部、外側で内包後脚と接するが、レンズ核との間には内包後脚が挟まるため直接は接していない。

大脳を水平断にして内側から外側へ順に並べると、第三脳室 → 視床 → 内包後脚 → レンズ核(内側の淡蒼球+外側の被殻)→ 外包 → 前障 → 最外包 → 島皮質、という配列になる。この一列を覚えておけば「何と何の間に何が挟まるか」で迷わない。内包後脚は皮質脊髄路や視床皮質路が束になって通る白質で、視床とレンズ核を隔てる壁の役をしている。なお視床の上外側では尾状核の体部が接し、その境目を終条と視床線条体静脈が走る。

✓ 4. 正しい(=視床と接していない)
レンズ核
レンズ核は被殻と淡蒼球からなる大脳基底核の一部で、視床の外側に位置するが、両者の間には必ず内包後脚が入り込む。したがって視床と直接触れ合うことはなく、これが設問の答えになる。
✗ 1. 該当しない(=視床に接する)
内包
内包後脚が視床の外側面にぴったり接している。後脚には皮質脊髄路のほか、視床から大脳皮質へ向かう視床皮質線維が通るため、視床と機能的にも直結した位置関係にある。接しているので答えではない。
✗ 2. 該当しない(=視床に接する)
視床下部
視床下部は視床のすぐ下方に連続する間脳の一部で、第三脳室の壁にある視床下溝が両者の境界になる。同じ間脳として上下に接しているので答えではない。
✗ 3. 該当しない(=視床に接する)
第三脳室
左右の視床の内側面そのものが第三脳室の側壁を形づくっている。多くの脳では左右の視床が室内で癒着した視床間橋を認める。最も密接に接する構造なので答えではない。
ポイント
  • 水平断の配列(内→外):第三脳室・視床・内包後脚・レンズ核・外包・前障・最外包・島皮質。
  • 視床の周囲:内側=第三脳室側壁、下方=視床下部(視床下溝が境)、外側=内包後脚、上外側=尾状核体部。
  • レンズ核=被殻+淡蒼球。線条体=尾状核+被殻。区分けの基準が違う点に注意。
  • 内包後脚には皮質脊髄路が通り、ここの出血・梗塞で反対側の片麻痺が起こる。
  • 視床は嗅覚を除くすべての感覚を大脳皮質へ中継する。
比較表
視床から見た方向接する構造境界・介在物
内側第三脳室視床内側面が室の側壁(視床間橋でつながることが多い)
下方視床下部視床下溝
外側内包後脚直接接する
上外側尾状核体部終条・視床線条体静脈
さらに外側レンズ核内包後脚が介在=接しない
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