学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §5 呼吸器系 / QJ31A063

理由で解く 柔道整復師

QJ31A063 解剖学

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午前 問63
問題
右肺のみにあるのはどれか。
選択肢
1 胸膜洞
2 斜裂
3 水平裂
4 心圧痕
解答
正解3(水平裂)
解説

正解は3。水平裂は右肺だけにある裂で、斜裂とともに右肺を上葉・中葉・下葉の3つに分けます。

右肺は斜裂と水平裂で3葉、左肺は斜裂のみで上葉・下葉の2葉です。左肺は心臓が左に寄る分だけ容積が小さく、前縁には心切痕という大きなくぼみがあり、その下方に舌のように突き出した小舌(舌区)があります。この心切痕は左肺だけの構造です。一方、心圧痕(縦隔面の心臓によるへこみ)は左右どちらの肺にもあり、左でより深いという違いにとどまります。胸膜洞(肋骨横隔洞など)は壁側胸膜どうしが接してできる予備の隙間で、当然左右両側に存在します。あわせて、右主気管支は左より太く短く垂直に近いため誤嚥物が入りやすい、という左右差も整理しておきます。

✓ 3. 正しい
水平裂
右肺だけにある裂で、上葉と中葉を隔てます。右肺が3葉、左肺が2葉になる決め手です。
✗ 1. 誤り
胸膜洞
肋骨横隔洞などの胸膜洞は壁側胸膜どうしが接する隙間で、左右両側にあります。右肺だけの構造ではありません。
✗ 2. 誤り
斜裂
斜裂は左右両肺にあります。左肺は斜裂のみで2葉に分かれます。
✗ 4. 誤り
心圧痕
心圧痕は左右両肺の縦隔面にあり、左でより深いという差があるだけです。左肺だけにある構造は心切痕と小舌です。
ポイント
  • 右肺=斜裂+水平裂で3葉(上・中・下)。左肺=斜裂のみで2葉。
  • 水平裂は右肺のみ。心切痕と小舌(舌区)は左肺のみ。
  • 心圧痕は左右両肺にあり、左で深い。左右差であって片側限定ではない。
  • 胸膜洞(肋骨横隔洞など)は左右両側に存在する。
  • 右主気管支は太く短く垂直に近いため誤嚥物が入りやすい、という左右差も併せて押さえる。
比較表
項目右肺左肺
肺葉3葉(上・中・下)2葉(上・下)
斜裂+水平裂斜裂のみ
固有の構造水平裂心切痕・小舌(舌区)
心圧痕あり(浅い)あり(深い)
主気管支太く短く垂直に近い細く長く水平に近い
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